基本的なコンピュータの保護手段の重要な要素は,最新のウイルス対策ソフトウエアを使用することです。Windows Vistaには,ウイルス対策ソフトウエアが含まれていませんが,Microsoftや他の多くのベンダからすぐに入手することができます。

ウイルス対策ソフトウエアの入手方法

 多くの優れたウイルス対策ソフトウエアが入手可能であり,マイクロソフトウイルス対策パートナーの Windows Vistaページから探すことができます(図1)。このページには,Windows Vista対応のウイルス対策ソフトウエアについての簡単な説明と提供元のリンクが掲載されています(ウイルス対策ソフトウエアをまだインストールしていない場合,Windowsセキュリティセンターのこのサイトのリンクを見てください。[マルウェア対策]の下の,[プログラムの検索]をクリックしてください)。

図1:Windows Vista対応のセキュリティソフトウェアベンダー

 また,CERT CoordinationCenterでも,「Computer Virus Resources」ページからウイルス対策ソフトウエアベンダの一覧を参照できます。

 この二つの参照情報には製品の一覧が掲載されていますが,個別の評価はされていません。コンピュータ雑誌によって運営されている通常のレビューサイトのほかに,ICSALabsを参照するとよいでしょう。ICSA Labsでは,ウイルス対策ソフトウエアをテストして有効性の基準に達している製品を認定しています。認定されたプログラムの一覧は,こちらのページで参照できます。

注意

 Windows Live OneCareは,Microsoft のウイルス対策ソフトウエア製品です。ウイルス対策保護に加え,Windows Live OneCare では,Windows ファイアウォールの代替機能,バックアップ機能,ハードディスクのデフラグなどのメンテナンス作業を実行する自動チューンアップを含め,コンピュータの安全性と正常性を保つためのツールを提供しています。

ウイルス対策ソフトウエアの使用

 ウイルス対策ソフトウエアをインストールするのが第一歩です。そしてまず,設定を行います。最初の設定でウイルススキャンエンジン(ウイルスの可能性のあるファイルを確認するコード)を有効にします。

 ウイルス対策ソフトウエアの最も重要な部分は,ウイルス定義データベース(署名ファイルとも呼ばれます)です。ウイルス対策ソフトウエアを新しいコンピュータにインストールしたら,すぐに最新の定義に更新してください。そして,ウイルス対策ソフトウエアを設定して,以下の機能を有効にします(図2)。

  • 少なくとも週に一度,プログラムファイルとウイルス定義の更新プログラムをインストールする。
  • アクセスする各ファイルをスキャンする。この機能は,通常はリアルタイムスキャン,ウイルスモニタリングなどと呼ばれる。このような種類のスキャンをスケジュールされたスキャンと混同しないこと。スケジュールされたスキャンとは,感染したファイルを見つけるためにコンピュータに保存されているファイルを定期的にスキャンすることである。
  • 電子メールの添付ファイルをスキャンして感染したファイルへのアクセスをブロックする。

図2:ウイルス対策ソフトをインストールした状態