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第1回 iPhoneとAndroidがケータイ業界にもたらすインパクト著者:林 信行=ITジャーナリスト 2007年のケータイ端末は「iPhone」の話題で始まり,「Android」の話題で幕を閉じようとしている。米アップルがiPhoneを発表したのは2007年1月9日。その後,タッチパネル型の斬新なインタフェースを持つiPhoneは,新しいケータイとして話題をさらった(写真1)。その後,11月に米グーグルが公表した「Android」が,ケータイ業界の話題の中心となった(写真2)。
Androidは,グーグルが中心になって提唱しているオープンなケータイ規格のこと。企業連合「Open Handset Alliance」で仕様を規格化し,参加メンバーを含むさまざまなメーカーからAndroid対応ケータイが発売される予定だ。Open Handset Allianceには,台湾のHTC,韓国のLG電子,サムスン,米モトローラといった海外の主要ケータイ・メーカーのほか,NTTドコモやKDDIを含むキャリア,米インテル,米エヌビディアや米クアルコムといったチップ・メーカーが参加している。 今回は,iPhoneとAndroidはケータイをどう変えるのかについて考えてみたい。
パソコン並の性能を持つケータイが台頭iPhoneとAndroidの登場は,ケータイの新しいトレンドを加速させる。それはパソコン用OSを搭載したケータイの台頭だ。AndroidのベースとなっているOSはLinux 2.6で,そのプラットフォーム上にインターネット通信,画像表示,Webブラウザなどのライブラリが用意され,リッチなアプリケーションを実行できる環境をそろえている。OSとしての構成も性能も,かなりパソコン用OSに近い。 iPhoneも同じで,Macに搭載されているのと同じ「Mac OS X」を搭載している(「iPhoneの衝撃---第2回 “非常識”な端末「iPhone」が変えたケータイ端末づくり」参照)。iPhoneやAndroidの映像表現や操作性が,これまでのケータイから大きく跳躍しているのは,両規格がパソコン用OSを搭載していることが大きな要因の一つだ。 パソコン用OSをベースにするAndroidとiPhoneは,これまでのケータイ端末とは機能/性能の出発点から大きく先行している。また,「スマートフォン」と呼ばれるキーボードやフルブラウザを搭載した高性能ケータイと比べても,機能の充実度は高い。スマートフォンが搭載する「Palm OS」「Symbian OS」「Windows Mobile」といったOSも,パソコン用OSと比べると性能が落ちるPDA用の簡易OSに過ぎなかったからだ。 実はこの1〜2年で起こった最も重要な変化は,これまでのスマートフォン(つまりPDA)と同じほどの大きさ,同じほどの価格,そして同じほどのバッテリ動作時間で,パソコン並みの性能を持つハードウエアを作れるようになったことだ。そこにiPhoneやAndroidは目を付け,パソコン用OSを搭載し,これまでとは一段上の操作性をケータイに持ち込んだ。2008年以降,パソコン用OSを搭載したケータイが台頭するのは間違いないだろう。
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