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第7回 日本攻勢かける“SWITCH”の実像(3)---インフォシス・テクノロジーズインドのITベンダー最大手6社“SWITCH”の「I」であるインフォシス・テクノロジーズは、業界第3位のITベンダーであり、独立系では最大手だ。2006年度(3月期)は前年度比43.6%増の30億9000万ドルを売り上げた。同社のインド拠点は「キャンパス」と呼ばれ、世界の著名建築物を模したオフィス・ビルが建ち並ぶ。米IBMが推す「フラット化」のコンセプトも、インフォシスが先鞭を付けたと主張する。 「フラット化する世界」のモデル企業インフォシスの07年度の売上高は、第1四半期が前年同期比40.6%増、第2四半期は同30.7%増となり、通期では前年度比35%増程度の41億6000万強を見込んでいる。同社は、02年度から06年度まで、年平均40%の成長を続けてきた。
その成長期をCEO(最高経営責任者)として指揮したのが、創業者の1人でもあるナンダン・ニレカニ共同会長だ(写真1)。同氏は、『フラット化する世界(The World Is Flat)』の著者であるトーマス・フリードマン氏に、執筆のきっかけを与えた人物としても有名だ。04年2月にフリードマン氏がバンガロールにあるインフォシス本社を訪ねた際、ニレカニ共同会長はこう話したという。「トム、競争のフィールドは水平にならされつつあるのですよ(Tom, the playing field is being leveled)」――。 それだけにニレカニ共同会長は、米IBMが推進する「IBM イズ フラット」のコンセプトについても、「既にインフォシスが実践してきたものだ」と主張する。「当社は起業時から“フラット・ワールド”のコンセプトを実践してきた。ネットワークが世界中に張り巡らされ、コンピュータは高度化した。そのため、正しい教育を受け、技術を身に付ければ、世界中にある仕事の機会にアクセスできる。顧客にとって技術者がどこにいるかはもはや関係ない」と話す。インドに積極進出するIBMやアクセンチュア、EDS(エレクトロニック・データ・システムズ)などの米ITベンダーに対しても、「彼らはまず我々のようにオフショアからサービスを提供できるように仕事のやり方を変える必要がある」(ニレカニ共同会長)と指摘する。 日本向け資料館やビリヤード場、ホテルまで立ち並ぶ「キャンパス」インフォシスの創業は1981年のこと。インド工科大学(IIT)を卒業生したナラヤナ・ムルティ会長兼チーフ・メンターら7人が250ドルの資金で創業した。92年にインドでIPO(株式の初回公開)を実施した。98年には売上高が1億ドルを超え、99年にインド企業として初めて米NASDAQ市場に上場した。00年には前年度比103%増の売上高を記録したこともある。 07年3月時点の従業員数は7万2241人。前年より約2万人増えている。バンガロールの本社のほか、米国や日本、ロンドン、フランクフルト、プラハ、アラブ首長国連邦など、22カ国64カ所に営業所や開発拠点を設ける。 本社は、大手ITベンダーの本社などが立ち並ぶ「e-city」と呼ばれる一角にある。「キャンパス」と呼ばれるインフォシスの敷地内には、世界の著名建築物を模したオフィス・ビルが50棟近く建ち並ぶ(写真2)。世界各国の顧客企業向け開発センターや、「日本ルーム」と書かれた表札がかかる日本向け資料館、3階建ての図書館、ビリヤード場やプール、ジムといった福利厚生施設、研修や会議時に利用するためのホテル、さらには自前の発電所も備える。米デルや米マイクロソフトの両会長や、00年に森喜朗元首相が本社訪問記念に植えた樹木も並ぶ。
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