今回は、JPEG画像のメタ情報を編集するためのライブラリ、HP_JPEG_Metadata_Toolkitをご紹介します。このライブラリを使うと、デジタルカメラやPhotoshopで使われるメタ情報や、画像のコメント情報を編集できるようになります。
中でも特に実用度が高そうな、コメント情報を編集する方法をお見せします。コメントを編集すると著作権情報などを付加することができますが、これは携帯電話で画像を転送できないようにしたい時に使えます。画像処理ソフトなどを使わなくても、PHPプログラムから転送不可設定を行うことが可能になります。
使い方はとても簡単です。まず、ライブラリの入手ですが、このライブラリのホームページは
http://www.ozhiker.com/electronics/pjmt/
になりますので、ここからDownload Now!のリンクを辿ってダウンロードします。zipファイルを解凍すると、様々なファイルが出てきますが、この中で必要なのはJPEG.phpです。以下、サンプルプログラムになります。
<?php
require_once('JPEG.php');
$jpeg_file = 'testimage.jpg';
$new_jpeg_file = 'new_testimage.jpg';
//DoCoMo用転送不可設定コメント
$comment = 'copy="NO"';
//ezwebの場合
//$comment = 'kddi_copyright=on';
//画像のヘッダー情報を入手
$headers = get_jpeg_header_data($jpeg_file);
//コメントを追加したヘッダーを作成
$new_headers = put_jpeg_comment($headers, $comment);
//画像ファイルの作成
put_jpeg_header_data($jpeg_file, $new_jpeg_file, $new_headers);
?>
これだけで転送不可設定を施した画像ファイルを作成することができるので、興味のある方はお試し下さい。
ちなみに、他にも画像サイズなどの情報を入手する関数(get_jpeg_intrinsic_values関数)や、情報をHTMLで出力する関数(Interpret_Comment_to_HTML関数、Interpret_intrinsic_values_to_HTML関数)などが用意されています。
他の用途の場合は、別ファイルをインクルードする必要があります。詳細についてはdocumentationフォルダのドキュメントを見てみて下さい。
この記事は、アシアルが運営するPHP開発者のためのポータル&コミュニティサイト「PHPプロ!」で毎週配信しているPHP・TIPSメーリングリストを再録したものです。
同サイトでは、他にもPHP最新ニュースや、困ったときのQ&A掲示板、初心者向けのPHP講座など、PHP開発者をサポートする情報を掲載しています。