企業において,「意思決定(計画と決定)」という活動は,組織の向かうべき方向を定め,経営資源の使い道を定める重要なものである。だが現実には,“声の大きい人の計画ばかり通る”など,十分な議論をせずに結論が導き出されているケースも多い。これではいつか,大失敗をしかねない。本連載は,「意思決定プロセスの品質」を高め,より良い意思決定を行うために有効な10のテクニックを解説する。

なぜ,わが社の「意思決定」はうまくいかないのか
意思決定のテクニック(1)議論の焦点を合わせる「フレーミング」
意思決定のテクニック(2)戦略案は「システマチック」に作る
意思決定のテクニック(3)リスクを見える化する
意思決定のテクニック(4)儲けの構造を知り「たられば」をシミュレーション
意思決定のテクニック(5)「どれくらい知っているか」を知る
意思決定のテクニック(6)大失敗しない計画法
意思決定のテクニック(7)「全体最適」の視点を持つ
意思決定のテクニック(8)不満や反発を生まない意思決定
意思決定のテクニック(9)過度の分析よりトップとの対話
意思決定のテクニック(10)仮説の検証過程で,より多くを学ぶ