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第11回 言い続けることがカイゼン定着のカギ車載通信機器などを製造・販売するヨコオが、日本での成功体験をもとに中国でトヨタ流改善を始めたのは2006年。その中心人物である多胡 一男氏に、取り組みの詳細をほぼリアルタイムでメルマガに寄稿してもらった。1年前の話ではあるが、現地に改善活動を根づかせるためには何が課題となるのかなど、中国で改善に取り組もうとする企業にとっては大いに参考になるだろう(日経情報ストラテジー編集部)。 多胡 一男
皆さん、こんにちは。中国からの第11回となります。 今回は、2007年2月末時点におけるOJT-S(トヨタ生産方式に基づく職場改善・人材育成)進ちょく状況をお話しいたします。中国では陰暦を用いるのが一般的で、我が友華汽車でも旧正月に合わせて連休(2月16日〜24日)を設定しています。そのため、月間の稼働日は通常より5日少なく、またメンバーも帰省するという状況の中、カイゼン活動も効率よく作業を進めなければなりませんでした。 ■カイゼン活動【1】倉庫カイゼンチーム「かんばん」対象部品の拡大に追われています。
(1)倉庫〜組み立て工程:部品払い出し指示かんばん
(2)成形工程〜組み立て工程:他部署との部品引き取りかんばん
(3)導入後のフォローの大切さ 第2期も終盤となり、OJT-Sを職場内すべてに展開すべく最後の追い込みに入っています。現場のOJT-Sの理解度は活動当初から比べるとかなり浸透し、第3期以降は現場主導での維持・向上が進められそうです。特に、生産課の李課長は教育・改善活動に熱心で、職場全体がこれからどう成長するのか楽しみです。 【3】GPSアンテナ5Sのうち、整理・整頓については「今使う物以外は作業台の周辺にない」状態が保てるようになりました。大分目標に近づいていますが、残りの清潔・清掃・しつけはまだまだ満足できません。一例をあげるなら、ライン以外の人が近づくと、そちらを向いてしまう光景をまだまだ見かけます。標準作業は設定を終え、現場への定着を進めています。ただ製品が高周波帯製品であるため、検査する検査器との相性など人に起因しない点から微妙なバラツキが発生することもあり、可動率が安定しない状態です。こういう状況下においても、手待ちを少しでも無くす工夫に追われる日々です。 ここで、ちょっとひと息…… 中国人の昼休みの過し方を紹介します。もちろん、社内に食堂があり昼食をとることができますが、工場周辺の食堂や屋台(日本のファストフード店のようなテークアウト式)へ出かける人が多くなってきています。食文化が多様化して、食べたい物が美味しく食べられる環境になってきています。昼食後は、ほとんどの人が自職場の休憩所へ戻りますが、大体寝ています。 【4】中継コード年末に加工エリアの仕向け先別レイアウトを実施した後、GPSアンテナへケーブルを供給するブロックへ、倉庫〜組み立て工程間の「部品払い出しかんばん」を導入中です。その前提として、部品の種類・使用数・ストアー在庫数などの「かんばん」に必要な情報を整理し、併せて部品の受け手となる組み立て工程の標準作業設定と現場定着の指導を進めています。 ケーブル組り付け工程で進めている「箱詰め作業ゼロ化」ですが、モデル工程では組み付けから検査まで一貫した加工ができるようになりましたが、さて横展開となると多機種を生産するラインが多く、製品そのものの大きさ(長さ、太さ)が違うことがネックとなり、なかなか進んでいません。 ■赴任生活中国正月事情今年は2月18日が旧正月の元旦に当たるため、14日ころから民族大移動が始まりました。従業員の多くは地方出身者のため、会社の休日前後に有給休暇をとり帰省する人たちがかなり出ています。移動手段は長距離バスか鉄道が一般的で、ギュウギュウ詰めの状態で1〜3日くらいの移動をしながら故郷へ帰っていきます。ちなみに鉄道の長距離便には医師か看護士が乗り込んで、急患に備えていると聞きました。私は今回の連休を利用して日本へ一時帰国し、毎年参拝している神社に行ったり買い物をしたりして、1カ月半遅れの正月を家族と楽しんで来ました。 では、今回はこの辺で。
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