癒しを求めるITエンジニア達の代表として,今回も行って参りました。訪れたのは「エアープレス銀座本店」だ。お店に足を踏み入れて最初に目についたのは,幻想的な青い照明に照らされた,大きな寝袋のような数台の装置である。

これが酸素カプセル「オアシスO2」だ。内部の気圧を高めると,外側はパンパンに硬くなる
これが酸素カプセル「オアシスO2」だ。内部の気圧を高めると,外側はパンパンに硬くなる

 これが「オアシスO2」という酸素カプセル。今回は,この酸素カプセルを体験しようというわけだ。

 酸素カプセルとは一言で言うと,人の身体に高濃度の酸素を送り込む機械である。カプセル内に人が入ると密閉されて,1.3気圧にまで気圧が高められる。この気圧によって全身の細胞に新鮮な酸素を送りこむ。老化防止や疲労回復,ケガ後のリハビリなどの効果が期待できるという。


気圧の変化が快感

 カプセルの中に入ってみると,体よりもふたまわりほど大きい空間で,思ったよりも余裕がある。小窓から外を見ることができるが,閉所が怖い人にとっては少し抵抗がありそうだ。

 カプセル内で横たわって,酸素が送り込まれてくるのを待つ。気圧がゆっくりと上がって行く。最初は緊張していたが,気圧が上がりきった辺りで空間に慣れてきた。慣れてしまえば心地よい空間ではないか。水のような抵抗感はないが,酸素が全身に回っているせいか体が温かく,まるで温泉のような感じだ。最初は40分もカプセルの中にいるのは退屈なのではないかと思ったが,この心地よさのせいで,あっと言う間だった。最後に気圧をまた徐々に元に戻して,カプセル体験の終了である。

「酸素セラピー」が終わり,カプセルから出るところ。40分間はあっと言う間だった
「酸素セラピー」が終わり,カプセルから出るところ。40分間はあっと言う間だった

 カプセルから出てきた時は,自分の体が高気圧の状態から解放されていくのが何とも快感で,しばし呆然としてしまった。その後はマッサージチェアで全身を15分間ほぐしてもらい,コース終了。野球,格闘技,サッカー,陸上などの選手で,試合の前後やコンディショニング維持などにオアシスO2を使っている人も少なくないそうだ。筆者の場合,劇的な効果があったわけではないが,心なしか頭がずいぶんとすっきりした気がする。いわば都会の新感覚の温泉として,ぜひまた味わってみたいと思った。


今回のリラクゼーションスポット
エアープレス 銀座本店
〒104-0061
東京都中央区銀座3-11-14
ルート銀座ビル8F
電話:03-5148-5058
URL:http://www.air-press.com/
酸素カプセル内に約40分間横たわる「酸素セラピー」と,15分の「メディカルマッサージ」の組み合わせが基本コース(5250円)。スポーツ選手など体の大きい人はMサイズコース(6300円)となる。

山口 徹(やまぐち とおる) サイボウズ・ラボ
山口 徹(やまぐち とおる)
山口 徹(やまぐち とおる)
大学在学中からバーテンダーを始め,5年間,夜の街でシェーカーを降り続ける。何を思い立ったか,Web制作会社に転職し,現在は,メタボと戦うサイボウズ・ラボのプログラマ。Perlを中心とした開発のノウハウやネタをShibuya Perl Mongersのイベントなどで発表するなど講演活動も行う傍ら,有志で開発しているブログバトラーのサーバー管理などもやっている。会社のブログはlog4ZIGOROu,個人のブログはYet AnotherHackadelic。好物はラーメン。特に横浜家系ラーメンを好む。