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記者のつぶやき

超多忙のエンジニアが教える家庭円満の秘訣

中山 秀夫=日経SYSTEMS 2007/10/31 日経SYSTEMS

 「結婚したのに,相変わらず忙しくて,家にいる時間がほとんどないんですよ。この先,結婚生活を維持できるか自信が無くて。どうしたらいいんですかね?」──。最近,偶然にも,結婚して家庭を持ってから何年も経っていないITエンジニアと飲みに行く機会がしばしばあった。そのとき「仕事に限らず今どんな悩みがあるか」と尋ねると,必ずと言っていいほど,冒頭のような家庭生活に関する相談を受けた。「忙しくて家にいないのは記者も同じだろう。それでも何とか家庭生活を維持していく方法はないか」というわけである。

 結婚して9年,ほとんど家庭を顧みてこなかった記者にそんな相談をされても困るが,同じような悩みを抱えるITエンジニアは少なくないと思う。そこで,多忙なのに家庭生活がうまくいってる旧知のエンジニアに取材してみたところ,やはりと言うべきか,問題意識をもってそれぞれの工夫を重ねていた。いずれも男性エンジニアの個人的な工夫であるが,ここで三つの秘訣として紹介しよう。

秘訣1:共通の趣味で会話のきっかけを作る

 深夜に帰宅し朝すぐに出て行く日が続くと,ほとんど会話もなく,互いのちょっとした不満が増幅されていくものだ。「買い物を頼んだのに忘れた」「録画しておいた番組を勝手に消した」といった,はたから見ればたわいのないことが,家庭の溝を深めることもある。そうして少しでも関係がギクシャクすると,一緒にいて気持ちが安らがない。するとせっかくの休日でも,距離を取って一人で行動しようとするので,ますます溝が深まる。

 この悪循環を防ぐには,「日々コミュニケーションを取ることが肝要だ」と,取材した円満家庭のエンジニアは口をそろえる。しかし記者の経験からして,朝のあいさつぐらいでは,溝が埋まり切らないことも少なくない。では,どうすればよいのか。

 中堅システム・インテグレータのプロジェクト・マネージャであるAさんは,「共通の趣味を持つこと」というアドバイスをくれた。Aさんの場合,もともと夫婦で共通の趣味はなかったが,スポーツや熱帯魚の飼育などいろいろと新しいことを試し,今では一緒に家庭菜園を楽しむようになった。「ホウレンソウをそろそろ収穫しようとか,次は何を植えようかとか,常に共通の話題がある。それによって日々の会話が増えて,お互いに不満を溜め込まなくなった」(Aさん)。

 要は会話のきっかけがあればいいので,無理に新しいことを始める必要はない。例えば大手システム・インテグレータのSEであるBさんは,テレビ番組の改編期になると,夫婦でめぼしいテレビドラマを話し合って決め,HDDレコーダで定期録画し一緒に観るようにしている。テレビドラマを観るという息抜きの時間を共有することになるので,安らいだ状態で会話することにつながるという。

秘訣2:職場モードと家庭モードを切り替える

 職場で相手の要領を得ない話にうんざりして,「いったい何が言いたいのか」と思ったことは誰しもあるだろう。その際,相手が部下ならば,伝えたいメッセージや要点をまとめてから話すように,しっかりと指導すべきである。

 ただし同じことを家庭で行うと,たちまち亀裂が走る。相手が,家庭で近所の噂話や仕事の愚痴を話すとき,言いたいことが明確にあるわけではない。多くの場合,ただ話を聞いてもらいたいだけだ。そのとき重要なのは,耳を傾けて真摯に聞くことである。噂話や愚痴に対して「いったい何が言いたいのか」「どうして欲しいのか」と問えば,相手は言葉を失い,感情的に反発するか,何も話さなくなるだろう。

 このように,職場モード(のコミュニケーション様式)を家庭に持ち込むことは厳禁である。大手システム・インテグレータのCさんは,こう指摘する。「職場と同じように,論理的であるか,効率的であるかといった視点で相手の話や行動を検証すると,安らぎのないギスギスした雰囲気が家庭に生まれてしまう」。Cさんが一度目の結婚に失敗したとき,このことが一因になったという。

 そこでCさんは,2度目の結婚生活では,職場モードと家庭モードを意識して切り替えている。その方法は,帰りの電車で仕事のことを一切考えないようにして,気持ちをほぐすことだという。そのためにCさんは,仕事と関係しない小説を読むことを日課にしている。

秘訣3:感謝やいたわりを形で表す

 三つ目の秘訣は,感謝やいたわりを形で表すことである。感謝したりいたわったりするのは人間関係作りの基本だが,夫婦間では,それを目に見える形にすることが重要だという。

 子供が生まれて間もない,コンサルタントのDさんはよく,家族で“プチ旅行”に出かける。電車で1時間ほどの距離にあるショッピング・センター併設のホテルに1泊するのだ。

 十分に日帰りできる場所で,わざわざホテルに泊まるのには理由がある。「普段,子供の面倒を見てあげられないので,感謝の意味を込めて,妻に“休日”をプレゼントしたいと思った。でも結局,何かあると妻の手を借りることになるので,せめて子供が昼寝している間だけでも自由に買い物ができる方法を考えた。2カ月に1回ぐらいしか行けないが,妻はいつも楽しみにしていて,いいガス抜きになっている」(Dさん)。

 “プチ旅行”はいわば,Dさんの感謝やいたわりの気持ちを,象徴的に形として表したものである。このように形にすることの効果は大きいという。「カレンダーに“プチ旅行”の予定を書き込んでおけば,感謝の象徴としてずっと目にとまる。しかもある種のイベントになるので,日常とは違う改まった雰囲気が生まれて,感謝の気持ちが伝わりやすくなる」と,Dさんは言う。

 これは,感謝やいたわりを形で表す方法の一例にすぎない。もっと日常的に行えることとしては,食事のたびに「ありがとう,ご馳走様」と声を掛けたり,「いつも家事ご苦労様。今日,何か買っていこうか?」とメールで苦労をねぎらったりすることが挙げられる。

 とは言え,感謝やいたわりの気持ちを言葉として表すのは照れくさい,という人も多いだろう。そんなときは,相手や子供の誕生日,クリスマス・イブ,結婚記念日などの記念日を利用するとよい。花やケーキなどのプレゼントを渡すだけで,気持ちが伝わるはずだ。ちなみに,Dさん曰く,「記念日に感謝やいたわりの気持ちを表すのは,基本中の基本」だそうである。

相手につまらない思いをさせているという自覚を持つ

 ここまで三つの秘訣を見てきたが,最後に,取材した家庭円満のITエンジニアが共通して持っていた心構えを紹介したい。それは,「仕事が忙しいのだから一緒にいられないのは仕方がない」と考えるのではなく,「日ごろつまらない思いをさせているのだから何らかの方法でリカバーしよう」と努めることだ。相手の目線で問題をとらえ解決策を考えるのは,ITエンジニアにとって自然なことではないだろうか。

 この記事では,家庭生活という,ITエンジニアの仕事に直接関係しないが大事なテーマを扱った。ITエンジニアが仕事で最大のパワーを発揮するには,家庭生活を安定させることが重要だと考えたからだ。

 その意味で同じく重要なのが,ITエンジニアが健康を維持し仕事のやる気を高める「ヘルスケア」である。日経SYSTEMSは本日,ITpro上でヘルスケアをテーマにしたサイトを開設した。やる気,睡眠(生体リズム),ツボ,リラクゼーション・スポット,健康相談,うつ病などの記事を一挙に掲載したので,ぜひご覧になってほしい。

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