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日経Linux

Scalix Community Edition

2007/11/01
ミュートス 宗近 龍一郎
出典:日経Linux 2007年4月号  97ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ジャンル:Webメール・ソフト 作者:米Scalix社
ライセンス:Scalix Public License URL:http://www.scalix.com/

Scalix Community Editionは,米Scalix社が開発するWebメール・ソフトの無償版だ。Webメールの利便性と通常のメール・クライアントと同様の操作性を持つ。さらに予定表や連絡先などを共有するグループウエア機能も備える。

 Scalix(スケーリックス)は,グループウエア機能を備えるWebメール・ソフトである(写真1)。Ajaxを活用しており,Webブラウザをリロードせず,画面の描画中にサーバーとの通信が行える。そのため使い勝手は,通常のメール・クライアント・ソフトとほとんど変わらない。

写真1●WebブラウザからScalixを利用
写真1●WebブラウザからScalixを利用
Webメールでありながら,通常のメール・クライアントのように操作できる。

 Scalixはコマーシャル・オープンソース に分類される商用ソフトだが,無償版の「Scalix Community Edition」(以下,コミュニティ・エディション)も提供されている(表1)。コミュニティ・エディションには,複数サーバーによるクラスタ構成が組めない,有償サポートが受けられない,プレミアム・ユーザーが25人まで,という制限があるものの,これら以外は商用版と同等の機能を備える。

表1●Scalixの製品構成
表1●Scalixの製品構成

 プレミアム・ユーザーは,複数のユーザーで共有できるカレンダやパブリック・フォルダが使えたり,「Microsoft Outlook」(以下,Outlook)をクライアントとして利用できたりするなど,主にグループウエア機能が強化された特別なユーザーである。このようなグループウエア機能が不要であり,電子メールを利用したり,個人で予定表を管理したりするだけなら,無償版でもユーザー数を無制限に増やせる。

 Scalixの日本語版は,日本スケーリックスが開発している。商用版と無償版はともに,2007年3月中旬に提供される予定である。本記事では2007年2月上旬時点の最新版であるバージョン11.0.0-GAの日本語プレビュー版に基づいて,Scalixの特徴や導入方法,使い方を紹介する。

Scalixの特徴

 冒頭でも述べたように,Scalixの特徴は,Ajaxを活用した操作性の良いWebユーザー・インタフェースを備える点だ*1。特に,メッセージング・サーバー「Microsoft Exchange Server」(以下,Exchange Server)を意識した作りになっており,Webユーザー・インタフェースはOutlook類似の操作性を備える。

 対応するWebブラウザは,Internet ExplorerやMozilla Firefoxなどパソコン用のものから,携帯電話に搭載されるものまでと,さまざまなクライアントで利用できる。個人情報保護の観点から最近導入が増えているシン・クライアントからの利用も可能だ。

 また,Outlookを使っているユーザーなら,OutlookをそのままScalixのクライアントとして利用できる(ただしプレミアム・ユーザーで登録した場合)。さらにScalixの商用版に限られるが,Exchange Serverからの移行ツールが提供されており,そのツールを用いてExchange ServerからScalixに移行可能だ。Exchange Serverを使っているのなら,よりコストの安いScalixに乗り換える選択肢も考えられる。

>>Scalixの導入
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