車載通信機器などを製造・販売するヨコオは、2004年11月から群馬県にある富岡工場にトヨタ生産方式を順次導入。対象製品の在庫を6割減らすなど成果を上げてきた。この成功を中国の量産工場にも展開するため、日本で改善の中心となったメンバーを現地に派遣し、改善文化を根づかせることにした。現地に派遣された伝道師の中心人物となったのが、多胡一男氏だ。
ヨコオが中国でトヨタ流改善を始めたのは2006年。その取り組みの詳細を、ほぼリアルタイムで日経情報ストラテジー誌のメール・マガジンに寄稿してもらった。1年前の話ではあるが、現地に改善活動を根づかせるためには何が課題となるのかなど、中国で改善に取り組もうとする企業にとっては大いに参考になるだろう。