前回の掲載から少し間が空きましたが,この間にSamba界隈では様々なニュースがありました。今回は特に大きなニュースを紹介し,さらに,先日リリースされたSamba4.0.0alpha1から利用可能になったグループポリシー機能の使い方を紹介したいと思います。

 まずは最近のSamba関連のニュースです。

Sambaのライセンス変更

 2007年7月6日にAndrewTridge氏が,Sambaが提供するライブラリ類を将来的にLGPLv3に移行することをアナウンスしました。

http://lists.samba.org/archive/samba-technical/2007-July/054390.html

 GPLv2が適用されているプロジェクトで,GPLv2のライセンス文に”orany laterversion”という文言が含まれていないライセンスを用いているプロジェクトに影響を及ぼすということで,Sambaのライブラリを利用している開発者に注意を呼びかけました。

 そして,2007年7月10日にJeremyAllison氏がsamba-technicalメーリングリストにて,SambaのGPLv3適用と,GPLv3を適用したSamba3を,Samba3.2系列としてリリースすることをアナウンスしました。

http://news.samba.org/announcements/samba_gplv3/

 これまでリリースされたSamba3.0.25b,および今後リリースされるSamba3.0.系まではGPLv2が適用されますが,Samba3.2.0以降はGPLv3ライセンスに基づいたリリースとなります。また,あわせて現在開発が行われているSamba4.0もGPLv3ライセンスに変更されました。

 なお,Samba3.0系のメンテナンス期間については,Samba3.2.0のリリース後の1年間,SambaTeamによって重大な問題の修正,およびセキュリティ修正の対応のみが実施される予定です。また,新機能の追加については,Samba3.2系のみで行われることもアナウンスされています。

http://lists.samba.org/archive/samba-technical/2007-August/054993.html

http://lists.samba.org/archive/samba-technical/2007-August/055006.html

図1●Sambaのロードマップ