筆者:園田 誠=フリーライター/フリープログラマ
実際にファイルのアップロードを経験するために,3Dオブジェクトを作る前にちょっとしたオリジナルのTシャツを作ってみましょう。
テンプレートをダウンロード
まず洋服のテンプレートを入手します。テンプレートは公式サイトからダウンロードできます(図11)。図中の赤枠部分がダウンロード・サイトへのリンクです。
図11●洋服デザインの基本テンプレートを入手 公式サイトからダウンロードできます。 [画像のクリックで拡大表示] |
では,ダウンロードしてみましょう。図11の「Entire template collection in one download! (7MB)」とあるリンクをクリックしてください。するとZipファイルをダウンロードできます。解凍してファイルを取り出したください。Zip書庫の中には6つのテンプレートとテンプレートの利用法を書いた説明PDFが入っています(ただし,中身は英語です)。テンプレート・ファイルはAdobe Photoshop形式のPSDというファイル形式になっています。
PhotoshopかPaint Shop Proで作ろう
添付のPDFファイルを読むと,このテンプレートを使用するにはAdobe PhotoshopまたはCorel Paint Shop Proが必要とあります。ソフトは,最新版でなくてはならないということはなく,数年前のものでも問題はありません。洋服デザインをしたいという人はどちらかのソフト,できればPhotoshopを購入されることをお勧めします。
フリーの画像編集ソフトを組み合わせて使用することもできますが,その際は以下の操作が可能かを確認してください。
- PSD形式が読み込めること
- TGA形式32bitで保存できること
- アルファチャンネル/透過色が使用できること
以上3点がポイントになります。PSD形式が読めるということはテンプレートが読み込めるということです。洋服(スキンを含む)については,テンプレートがないと作成は困難です。PSDが読み込めないとシャツの胸元にロゴを入れたいといったときの調整ができません。
セカンドライフではアップロードする画像の形式はTGAのほか,JPEG(JPG),BMP,PNGにも対応しています。しかしJPGやBMPは透過色をサポートしていません。したがって半そでシャツを作りたくても,容姿の設定で袖を伸ばしたら真っ白な袖が出てきてしまったということが起こってしまいます(図12)。透過色が使えるTGA形式を利用するのが確実です。
図12●正しく透過指定されていないと袖ではないところが白く出てしまいます [画像のクリックで拡大表示] |
またTGA形式で保存できるといっても,TGAにはいくつかのフォーマットがあります。セカンドライフで利用するには,32ビットで圧縮なしという形式を使用する必要があります。洋服の作成そのものの工程の前に,製作環境を整えるところにちょっと敷居があるということですね。