Microsoftは,10月16日に次世代のユニファイドコミュニケーション(UC : Unified Communication)ソフトウエア製品として,「Office Communications Server 2007 (Live Communications Server 2005の後継製品)」,「Office Communicator 2007」および「Office Live Meeting (Live Meeting 2005の後継製品)」を発売する。この三つは,つい先日ほぼ1年にわたるベータサイクルを終えた製品だ。この発表はWebcastライブで中継されるので,通常の業務の中で十分な説明を受ける機会がない読者は,そのライブを視聴することができる。

 Microsoftの新しいUC製品は,面白みには欠けるが,調査するだけの価値はある。その中で最も注目度の低いOffice Live Meetingが,筆者の仕事には一番大きな影響を及ぼしている。遠距離のバーチャル会議を簡単にセッティングできる機能のおかげで,去年の出張回数は激減したし,他の都市から筆者のオフィスを訪れる人の数も少なくなった。確かに筆者の仕事の大部分はMicrosoftと今後登場する製品について話をすることなので,そのような効果があるのはもっともなことだが,Live Meetingは多くの企業にとっても,出張に関して同じようにメリットをもたらすのではないかと思っている。Live Meetingは,長く利用されているし,信頼できる製品だからだ。

 Office Communications Server (OCS) 2007に,企業レベルで使用可能なインスタントメッセージング,音声,および動画の通信クライアントであるOffice Communicator 2007を組み合わせることによって,様々なシナリオで同じような影響を及ぼすことができる。この二つの製品は,PCがVoIPなどのテクノロジーをベースとしてオールインワンの通信ハブになりつつあるという現在のトレンドを証明している。OCSがExchangeの通信機能をベースにして,テレビ会議,グループインスタントメッセージング,およびプレゼンスなどの機能を提供しているのは明らかなので,筆者はOCSをExchange Feature Packと同様に位置付けている。通信インフラストラクチャを徹底的に見直そうと考えているユーザーにとっては,OCSはほぼ完璧なソリューションではないだろうか。