長谷 和幸(ながたに かずゆき)
アイテック情報技術教育研究所 主席研究員

 今回取り上げるテーマは「システムの信頼性評価」である。

 コンピュータシステムを構築したり運用したりする際には,「システムがどれだけ故障せずに使い続けられるか」を考える必要が出てくる。このことを「システムの信頼性」と言う。

今日の問題

問1 三つの装置A~Cで構成されるシステムがある。三つの装置すべてが正常に稼働しないとシステムは機能しない。各装置のMTBFは表のとおりである。システム全体のMTBFは何時間か。

ア 300   イ 600    ウ 900    エ 1,100

(平成17年度春ソフトウェア開発技術者試験の午前問題の問35)

問2 ある2局間の通信回線のアベイラビリティ(稼働率)は0.9であった。通信回線部分の二重化を行ったところ,アベイラビリティが0.999となった。このとき,新たに設置した通信回線のアベイラビリティは幾らか。

ア 0.99   イ 0.993    ウ 0.996   エ 0.999

(平成17年度秋テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験の午前問題の問7)

問3 3個の構成要素のうち2個以上が正常ならば正しい結果が得られるようなシステムにおいて,個々の構成要素の信頼性が時間の経過とともに破線のグラフで示すように低下する場合,システム全体の信頼性の変化の傾向を表す実線のグラフとして適切なものはどれか。

(平成18年度春テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験の午前問題の問4)

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