第7回 スクリプトを完全に分離しよう 〜コンテンツ,プレゼンテーション,ビヘイビア〜
前回でW3C DOMイベントモデルの基礎を学んできましたが,ここでは,その実践を見ていきます。W3C DOMイベントモデルで,どのようにしてHTMLとスクリプトを完全分離するのか,そして,W3C DOMイベントモデルを使うことで,イベント・ハンドラでの問題点も克服できることを具体的に見てきます。
コンテンツ,プレゼンテーション,ビヘイビアの分離ホームページはただ単に文字情報を伝えればよいだけでなく,見た目も重視されます。また,マウスクリックといったイベントに応じて動きを与えることも多くなってきました。しかし,ホームページに求める要求が大きくなればなるほど,HTMLコードがどんどん煩雑になり,保守性が大きく損なわれることになります。また検索エンジンのロボットにも大きな影響を与えてしまいます。そのため,コンテンツ,プレゼンテーション,ビヘイビアの分離の重要性が注目されるようになりました。 コンテンツとはHTML内に記述されている情報そのものを表します。プレゼンテーションとは,見た目を表す部分を指します。具体的にはCSSがそれに相当します。ビヘイビアとは,JavaScriptに代表されるような動きを表します。 これらのコンテンツ,プレゼンテーション,ビヘイビアが,HTMLの中にすべて混在していると,非常に煩雑になります。近年では,これらの概念を,ファイルとして完全に分離するコーディングスタイルが主流になってきました。
JavaScriptの完全分離これまでは,HTMLからJavaScriptを完全分離するために,onloadイベント・ハンドラを使ってきましたが,ここではW3C DOMイベントモデルを使ったJavaScriptの完全分離の方法を見ていきましょう。
ここでは,id属性に"box"がセットされたdiv要素をマウスでクリックしたら,"clicked!"と表示されたアラートウィンドウをポップアップさせるアプリケーションを想定します。
このサンプルの最初にあるaddListenerは,前回紹介した,クロスブラウザ対策済みのイベントリスナセット用の関数オブジェクトです。 次に,HTMLがブラウザにロードされたときに実行させたい処理を記述した関数オブジェクトを定義します。ここではinitという名前で関数オブジェクトを用意しました。この関数では,div要素がクリックされたら,"clicked!"と表示されたアラートウィンドウをポップアップさせる処理を,popupという名前の関数オブジェクトとして用意します。そして,スクリプトの冒頭で用意したaddListenerを使って,イベント・リスナをセットします。 最後に,addListenerを使って,HTMLがブラウザにロードされたらinitを実行するよう,windowオブジェクトに対してloadイベントを補足するためのイベント・リスナをセットします。 この枠組みを簡単に整理すると,次のようになります。
addListenerは汎用的に作ってありますので,とにかく無条件にスクリプトの最初に入れておいてください。次に,initという名前の関数オブジェクトを用意しますが,この中に,実際に実行させたいコードを記述します。最後に,windowオブジェクトに対してloadイベントが発生したらinitを実行するようaddListenerを実行させます。 これで,これまでwindow.onloadを使って実現したことと同じことを,W3C DOMイベントモデルで実現することが可能となります。つまり,HTML内に一切のJavaScriptコードを入れることなく,jsファイルとして完全にコードを分離することができるようになります。 今後,この枠組みを使っていきますので,しっかりと理解してください。
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