写真:iPod touchのユーザー・インタフェース
写真:iPod touchのユーザー・インタフェース
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 アップルが2007年9月7日に発売したiPod touchは今までにない操作性を採用している。これまでのiPodには曲を選んだり,写真を見るといった操作に使うタッチホイールが付いていた。しかしiPod touchは全面がディスプレイだ。コンテンツの表示も操作も一つのディスプレイに表示したグラフィカル・インタフェースを駆使して行う。

 その操作方法は米国で発売中のiPhoneと同じものだ。例えば見たい,聴きたいコンテンツを呼び出すときは指で「チョンチョン」とディスプレイをたたく。また,デジタル写真を拡大してみたければ,写真(ディスプレイ)の上で2本の指を「グググ」と押し広げる,といった具合だ。

 この全く新しいユーザー・インタフェースに関する説明は,前述のように冗長な解説がないとお伝えするのは難しい。この現状は機器のデザインがスマートなだけに,ちょっと残念な気もする。しかしiPodの製品情報などを見ると,Apple的には操作に対応する呼称を定めているようだ。

 以下がその操作系用語の呼称である。

- タップ(チョンと目標をたたくこと。選択する時の操作)
- ダブルタップ(チョンチョンと目標をたたくこと。実行する時の操作)
- ドラッグ(写真を移動させるとき,クリック&ドラッグの要領で指をグググと移動させること)
- フリック(スクロールさせる時,画面をスリスリすること)
- ピンチ(2本指での拡大/縮小動作の総称)
- ピンチイン/ピンチクローズ(写真の全体を見る時のグググ)
- ピンチアウト/ピンチオープン(写真の一部を拡大する時のグググ)

 確かに「指を『お金マーク』みたいにしてグググっと押し広げてみなよ」というより「ビンチアウトしなよ」というほうがちょっとクールだ。

 今後「クリック」のようにITの一般用語となるかもしれない。