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RFID:レポート

日経コンピュータ

ファンケル、200台のリーダーが動く物流拠点を稼働へ

2008年6月に8センターを集約

2007/09/25
安東 一真=日経コンピュータ
出典:日経コンピュータ 2007年8月6日号  23ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

化粧品大手のファンケルは、無線ICタグを全面採用した物流センターを2008年6月に稼働させる。物流センターで200台ものICタグ・リーダーを動かすのは国内でも最大規模となる。8カ所に分散していた物流拠点を集約し、当日出荷率の向上や誤配率の低下を狙う。

 「将来の拡張性などを重視した。今後、生産拠点などにも適用していくうえで、いち早くノウハウを獲得したい」。ICタグ採用の理由を、ファンケル経営戦略本部情報システム部事業サポートシステムグループの高橋和夫氏はこう語る。ICタグは、コンベア・ラインの行き先制御、ピッキングや検品のための商品データのやり取りなどに利用する。

 物流センターでの処理の流れはこうだ。プラスチック製の繰り返し利用可能なケースにICタグを取り付け、コンベア・ラインへの投入時に、コンベア上の行き先情報をICタグに書き込む()。コンベア・ラインの分岐点にリーダーを設置し、ICタグを読み取って、その場で行き先を決める。「バーコードでは、行き先をいちいちシステムに問い合わせなけらばならない。ICタグのほうがシステムの負荷を下げられる」とファンケルの高橋氏は評価する。ピッキング・ラインにケースが到着すると、ICタグを読み取って、ピッキングすべき商品データを倉庫管理システム(NECのEXPLANNER/Lg)などから引き出す。検品の際も同様である。

図●ファンケルのICタグを採用した物流システムの概要
図●ファンケルのICタグを採用した物流システムの概要
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 リーダーはコンベア・ラインなどに設置する据え置き型を約160台、検品時に使うハンディ型を44台導入する予定。ケースに取り付けて繰り返し使うICタグは約2万枚である。ICタグの周波数帯は近接で確実に読み取りやすい13.56MHz帯を採用した。投資額は明らかにしないが、3年で回収する予定。

 ファンケルが新物流センターを設置するのは、これまで通信販売や自社店舗での販売、卸業者などの販売チャンネル、並びに商品分野ごとに分散していた8カ所の物流拠点を集約する狙いがある。物流業務は日立物流に委託し、伝票での目視や重量による検品から、1品ごとのバーコード検品に切り替える。これによって、誤配率を現行より1ケタ以上低い0.005%以下に下げる。

 物流処理の高速化により、注文を受けた当日に出荷できる割合を現状の78%から91%に引き上げる。当日出荷は現在は午後4時まで受け付け可能だが、これを午後6時にまで延長する。在庫量もこれまでの平均28日間を25日間に削減する。

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