変化に強い基盤を求めて、仮想化技術を利用したシステム刷新に着手する企業が増えている。仮想化技術を導入すると、大きなコンピュータ・リソースのプールの中から、「必要な時、必要な分だけ」のリソースを業務システムへ割り当てられる。TCOの削減はもちろん、トランザクション量の急激な変化にも迅速に対応できる。「仮想化こそが次世代IT基盤のコア技術だ」と熱い注目を集めており、性能や信頼性の向上を軸に技術開発も盛んだ。

 そこで、サーバーの「仮想化」に着手したユーザー企業の先進事例やITベンダーの取り組みを通じて、仮想化のメリットと課題を明らかにし、IT基盤の「これから」を探る。

第1回 先行ユーザーに見る効果と課題 

第2回 仮想化の技術開発を急ぐベンダー 

第3回 ユーティリティ化に発展