概要  
RSHサービスを実行しているリモート・ホストで,コマンドを実行する。ただし,対話コマンドを実行することはできない。また,rshでの通信が暗号化されていないため,可能ならば通信を暗号化するsshコマンドの使用が望ましい。

 構文  
rsh 対象ホスト [-l ユーザー名] [-n] [-d] [-k realm] [-f | -F] [-x] コマンド

 利用環境  
Red Hat Enterprise Linux ○(krb5-workstation-1.3.4-33にて確認)

 オプション 
対象ホストコマンドを実行するリモート・ホストを名前解決可能な名前もしくはIPアドレスで指定する。
-l ユーザー名リモート・ホストでコマンドを実行するユーザー名を指定する。このオプションを特に指定しない場合,実行しているローカル・ユーザー名でコマンドを実行する。
-nrshの入力先を「/dev/null」ディレクトリにリダイレクトする。rshをバックグラウンドで実行するような場合は,このオプションを指定してrshの入力先を変更する。
-dリモート・ホストとの通信に使用されるTCPソケットに対して,ソケット・デバッグを有効にする。
-k realmKerberos認証をする際に証明書を取得する管理領域を指定する。このオプションを指定すると,指定した管理領域内のリモート・ホストから証明書を取得する。
-fKerberos認証環境において,証明書を取得するためのTGT(Ticket-granting Ticket)をリモート・ホストに転送する。リモート・ホストで他のリモート・ホストへTGTを転送することはできない。-Fオプションと同時に指定することはできない。
-FKerberos 認証環境において,証明書を取得するための TGT (Ticket-granting Ticket) をリモート・ホストに転送する。リモート・ホストで他のリモート・ホストへTGTを転送することが可能である。-fオプションと同時に指定することはできない。
-x全てのデータ通信をDESで暗号化する。
コマンドリモート・ホストで実行するコマンドを指定する。


 使用例1:リモート・ホストのファイル・システムの使用状況を監視する(クリックで詳細表示)  
rsh 対象ホスト -l ユーザー名 ファイル・システムの使用状況を調べるシェル・スクリプト