図1 リモート・ホストへのバックアップを実行した画面
図1 リモート・ホストへのバックアップを実行した画面
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図2 リモート・ホストにあるバックアップ先のディレクトリの内容を確認した画面
図2 リモート・ホストにあるバックアップ先のディレクトリの内容を確認した画面
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rsync -a 同期元ディレクトリ ユーザー名@リモート・ホスト名:同期先ディレクトリ

 ディレクトリの内容をバックアップしたいときはrsyncコマンドを使うのが便利です。rsyncコマンドは同一ホスト内だけでなく,リモート・ホストに対するバックアップにも使えます。

例えば,-aオプションを使えば,元のディレクトリ内のパーミッションやオーナー,タイム・スタンプといった情報を維持したまま,ディレクトリの内容をバックアップできます。

 例えば,「/home/testuser/senddir」というディレクトリの内容を,リモート・ホスト(10.161.165.205)の「/home/remoteuser/remotebak」というディレクトリにバックアップする場合は以下のように実行します(図1)。

rsync -av -e ssh /home/testuser/senddir/ remoteuser@10.161.165.205:/home/remoteuser/remotebak/

 ここでは,-aオプションに加えて,-vオプションも指定することで,実行している内容を詳しく表示しています。また,remoteuserというユーザー・アカウントを使うことでセキュリティを考慮し,コマンド・シェルとしてSSHを使うことも同時に指定してディレクトリを同期しています。

 そのあとに,バックアップ先の内容を確認して,バックアップされていることも確認しています。その結果,コマンドを実行したことでローカルの/home/testuser/senddirというディレクトリと,リモート・ホスト上にある/home/remoteuser/remotebakディレクトリと同期が取られた状態になっていることがわかります(図2)。