「GParted」は,ハード・ディスクのパーティションを作成したり,サイズを変更したりできる,パーティション操作ツール(ソフトウエア)です。Linux上で動作します。
GPartedを利用するには,Linuxが動作しているパソコンをあらかじめ用意する必要があります。ただし,パーティション操作のためだけに,Linuxを新たにインストールするのは面倒です。ライブCD版のLinuxを使ってパソコンを起動し,その上でGPartedが使えれば便利です。
そうした用途にぴったりなのが,今回紹介する「GParted-Clonezilla」です。GParted-ClonezillaはライブCDとして配布されており,CD-ROMから起動するだけですぐにパーティション操作が行えます(写真1)。
GParted-Clonezillaを利用するには,日経Linux9月号の付録DVDに収録されているISOイメージ形式のファイルを入手,あるいはGParted-ClonezillaのWebページからダウンロードします。
入手したISOイメージ形式のファイルを,起動可能な状態でCD-Rに書き込みます(ISOの書き込み方法については日経Linux 9月号の補足情報を参照)。作成したCD-Rを,パーティション操作を行いたいハード・ディスクのつながったパソコン(の光学ドライブ)にセットして起動します。
GParted-Clonezillaのブート画面が表示されたら,ブート・メニューからパソコンに合った起動メニューを選択します(写真2)。通常は「GParted-liveCD (auto-configuration)」を選択すればよいでしょう。次に,キーボードの種類を選びます。日本語106キーボードを利用している場合は「22」と入力します(写真3)。
さらに,表示言語を選択します。しかし,GParted-liveCDでは漢字を表示することができないため,そのまま[Enter]キーを押すか「33」と入力して英語を選択します。これでGPartedが起動します。
以上でGPartedを用いたパーティション操作が可能です。パーティション操作は,既存データの消失などの危険を伴います。慎重に操作しましょう。