日経ソリューションビジネスでは成長性や収益力、生産性に加え、平均年収についてもランキングした。対象は売上高100億円以上の上場企業110社である。第1位は野村総合研究所(NRI)で1092万5000円(平均年齢36.9歳)だ。前回もNRIが1位だった。平均年収が1000万円を超えているのはNRIだけである。

 続く2位がSRAホールディングス(944万4000円)、3位はSJホールディングス(911万5000円)。いずれも持ち株会社で平均年齢が45歳以上。管理職クラスが占めていることから、高い数値になっていることが分かる。

 これらの持ち株会社を除くと、第4位の都築電気(前回3位)や第5位のキヤノンマーケティングジャパン(前回4位)が上位を占めた。第6位は電通国際情報サービスで、平均年収は837万円(平均年齢36.3歳)で前回より順位を下げた。前回は898万7000円(平均年齢36.2歳)で第2位だった。

 業界最大手のNTTデータは814万3000円で8位。ざっとランキングを見ていただければお分かりだと思うが、平均年収と売上高の順位には関係性がない。

 トップ50だけで見た場合、1位のNRIと50位のアイネスとでは、462万2000円の差がある。偶然にも前回も、1位のNRIと50位のワークスアプリケーションズの平均年収には462万2000円の開きがあった。

 対象110社の平均値は633万9000円だった。前回の625万6000円に比べて1.3%増である。

 平均年収以外にも、平均年齢や営業・技術スタッフ比率、株式時価総額などについてもランキングしている。6月25日時点で株式時価総額で1兆円を超えたのは、NTTデータだけだった。ちなみに8月22日時点のNTTデータの時価総額は1兆3996万9500万円である。