ソニーは,7月のNOTEリニューアルから,ハイビジョン映像と高音質な音声を使って臨場感あふれるビデオ会議が可能な「HD双方向コミュニケーションシステム」をの展示を始めた。
同システムは,ソニーが開発した専用の「ハイビジョン通信端末」(写真)を利用。H.264コーデック方式によるハイビジョン映像とAAC(advanced audio coding)によって圧縮した音声で,遠隔地同士の人間が会話をしたり,ビデオカメラで撮影した映像を送信したりできる。
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写真●ハイビジョン通信用の専用端末(左下)と大画面テレビ テレビスタジオから送られたハイビジョン映像を映し出すためにこの専用端末を利用する。 撮影:的野 弘路 |
NOTEでは,HD双方向コミュニケーションシステムを使って遠隔地にあるテレビスタジオとNOTE内に設営した料理教室を結び,講師が料理のポイントを教える生放送をする──というデモを実施している。利用する機材はハイビジョン通信端末とハイビジョン対応のカメラである。
デモでは,講師がビデオカメラで撮影した食材(バジル)の映像をNGN経由でテレビスタジオに送信するほか,テレビスタジオ側のすり鉢のズームアップ画像を見た講師が「少しすり鉢の目が荒すぎるかもしれませんね」と指摘するシーンもある。高精細なハイビジョン映像を双方でやり取りする効果を分かりやすく解説している。
動画●ソニーが展示した「HD双方向コミュニケーションシステム」 |
動画は,8Mビット/秒でやり取りする。NGNのQoS(サービス品質)を最高レベルの「最優先」に設定し,乱れのない安定した映像と音声を使った生中継が可能にする。