目的のセルに「=ROUND(数値,桁数)」を入力(四捨五入)
目的のセルに「=ROUNDDOWN(数値,桁数)」を入力(切り捨て)
目的のセルに「=ROUNDUP(数値,桁数)」を入力(切り上げ)

 消費税の計算で1円未満の端数が出たとき,四捨五入するか切り上げるか切り捨てるかは,事業者の判断に委ねられている。こんなとき,ROUND系と呼ばれる三つの関数,つまり「ROUND関数」「ROUNDDOWN関数」「ROUNDUP関数」を使い分けると,どんなケースにも対応できる(図1)。

 例えば,本体価格が5355円と8188円の商品で,端数の処理方法を見てみよう。それぞれの消費税を計算すると,前者が267.75円,後者が409.4円となる。

図1●消費税の端数処理では,四捨五入,切り捨て,切り上げを,事業者が選択できる。ROUND系の関数を使うと,どんな場合にも対応できる

 この計算値を四捨五入するときに使うのが「ROUND関数」だ。消費税を求めるセルに,「=ROUND(C4,0)」のように入力する。C4は,消費税の計算値を入力したセルだ。「0」は,桁数を示す。小数点第1位を四捨五入するときは,「0」と入力する約束になっている(図2)。

図2●消費税の端数処理では,四捨五入,切り捨て,切り上げを,事業者が選択できる。ROUND系の関数を使うと,どんな場合にも対応できる