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“使える”Eclipseプラグイン徹底攻略

第5回 Europa(Eclipse 3.3)の注目機能はこれだ!

2007/07/24 日経ソフトウエア
木村 真幸(きむら まさゆき)

 株式会社DTS ネットワーク事業本部 プロジェクトマネージャ。Javaを中心にフレームワーク開発や開発プロセス定義など幅広く活躍中。StrutsIDEコミッタ。著書「まるごとEclipse! Vol.1」(発行:インプレスコミュニケーションズ)。

 2007年6月29日に,待望のEclipse Europa(Eclipse 3.3)がリリースされました。今回は,Eclipse 3.3で注目すべき新機能と,前回までに紹介したプラグインでの注目機能を取り上げます。今回のバージョンアップでは,Windows Vistaへの対応や利便性の高い細かな機能追加はもちろんのこと,C/C++,RubyといったJava以外への対応などが含まれています。Europaは,Eclipseとしての足元を固めつつ,次の展開への足がかりとなる注目のバージョンです。ぜひ,手にとって使ってみましょう。

Europaって?

 Europaは「ヨーロッパ」ではありません。「エウロパ」と読みます。Eclipse 3.2から,Eclipse本体とEclipse Foundationで開発されるプラグインや成果物を同時にリリースし,そのセットに対する総称を付けるようになりました(Eclipse 3.2にはCallist「カリスト」という名前が付けられています)。その流れで,Eclipse 3.3では,総称としてEuropaとネーミングされています。

 余談として,Eclipse自体が日食という意味であり,Sun(太陽)に対して何かしらの意味があったのだろうと言われています。宇宙に関係することと,ガリレオ・ガリレイによって発見された木星の四つの大きな衛星(イオ,エウロパ,ガニメデ,カリスト)がネーミング元になっていることなどから,2008年にリリースされるであろうEclipse 3.4の総称は「ガニメデ」か「イオ」ではないかと予想されています。

Eclipse 3.3のインストール

 まずは,Eclipse 3.3のインストール方法を見ていきましょう。

・何をインストールすればいいのか?

 Eclipseはこれまで,「Eclipse SDKのアーカイブ・ファイルをダウンロードして解凍」という1パターンのインストール方法でした。しかし,Eclipse 3.3からは用途別にパッケージがあらかじめ分けられており,ダウンロード・サイトを初めて見ると困惑してしまいます(図1)。

図1●Eclipse 3.3のダウンロード・サイト
図1●Eclipse 3.3のダウンロード・サイト
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 ダウンロード・サイトの最下部にあるEclipse Classicは,Eclipse 3.2以前のSDKにあたるものです。その他のパッケージには,用途別に表1のようにプラグインが同梱されています。Java技術者で,細かいことを気にしない方なら「Eclipse IDE for Java EE Developers」を利用するとよいでしょう。

 残念なことに,Visual Editor(VE)の開発停滞の影響か,Swing/SWTを中心にした,Javaクライアント開発用パッケージはありません。Eclipseでのクライアントサイドの開発では,VEがほぼスタンダードなだけに今後の行動に注目しましょう。現段階(2007/07/17)では,Swingアプリケーションの開発だけに限れば,NetBeansのMatisseを利用するのも一つの方法と言えます。NetBeansについては「【特選フリーソフト】Javaの最新仕様に対応した統合開発環境NetBeans IDE」をご参照ください。

表1●パッケージごとに含まれるプラグイン一覧
 ◎:インストール済み+ソースコード
 ○:インストール済み(ソースコードなし)
 △:一部インストール済み

プラグイン Java Java EE C/C++ RCP Classic 概要
RCP/Platform(Rich Client Platform) リッチ・クライアント用プラットフォーム
CVS CVS連携プラグイン
EMF(Eclipse Modeling Framework)     モデルからコード生成するフレームワーク
GEF(Graphical Editing Framework)     画像エディタ用フレームワーク
JDT(Eclipse Java Development Tools)   Java開発環境
Mylyn     タスク指向のUIを実現するためのプラグイン
WST(Web Standard Tools)     Web開発のためのツール群
PDE(Plug-in Development Environment)     Eclipseプラグイン開発環境
DTP(Data Tools Platform)         データベース開発のためのプラットフォーム
JST(J2EE Standard Tools)         Java EE開発環境
CDT(Eclipse C/C++ Development Tooling)         C/C++開発環境

・本体&プラグインのインストール

 本体のインストールおよびプラグインのインストール方法は,用途別にパッケージ(同梱されるプラグイン)が異なること,Eclipse 3.2ではCallistであったものがEuropaになったこと以外は「第1回 Eclipse&プラグインのインストール方法」と同様です。

 大きく違うのは,Europaディスカバリー・サイト(図2)で更新できるプラグインが大幅に増えていることです。プラグイン同士の依存関係を気にすることなくインストールできるプラグインが増えたことは喜ばしいことです。

図2●Europaディスカバリー・サイト(この画面は後述するPleiadesプラグインを入れた状態)
図2●Europaディスカバリー・サイト(この画面は後述するPleiadesプラグインを入れた状態)
[画像のクリックで拡大表示]

・Eclipse 3.3の日本語化

 原稿執筆時点では,Eclipse 3.3に対応したランゲージ・パックが存在しないため,Pleiadesプラグインで日本語化を行います。Pleiadesプラグインは,物理的にリソース・ファイルを配置するランゲージ・パックとは異なり,実行時にAOP(Aspect Oriented Program:アスペクト指向プログラム)を利用して日本語化してくれます。

・Pleiadesプラグインのインストール

 Pleiadesのダウンロード・サイトで1.2.0以上のバージョンをダウンロードし,第1回で紹介した「1.zipファイルを入手して展開,コピーする」の方法でインストールします。

 次に,eclipse.ini の最終行に以下の記述を追加します。

-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

 注意事項として,eclipse.iniファイルは,改行コードがLF(ラインフィード)で記述されいるため,Windows標準のメモ帳で編集せず,LFに対応したエディタ(例えばSAKURAエディタなど)を利用しましょう。

 オプション的な作業ですが,Eclipseのスプラッシュ画面をPleiadesに変える場合はeclipse.iniファイルの以下2行を削除します。

-showsplash
org.eclipse.platform

 ファイルを修正して,Eclipseを起動すると図3のようなカッコいいスプラッシュ画面になります。

図3●Pleiades適用後に変更したスプラッシュ画面
図3●Pleiades適用後に変更したスプラッシュ画面

 PleiadesはEclipse本体だけではなく,WTPやDTPといった数多くのプラグインも日本語化することが可能です。対応状況は,EclipseWikiの日本語化プラグインを参照してください。

 筆者のように,一つひとつランゲージ・パックをあてるのが面倒と思うような,ものぐさな人にはぴったりのプラグインです。ただし,デメリットもあります。動的なAOPであるためEclipseが多少重くなることと,まれにプラグインによっては動作しなくなることがあります。AmaterasIDE Installerを初めとする一括インストーラがEclipse 3.3ベース更新に更新されれば,そちらを使うことをお勧めします。

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