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日本・中国間のパケット損失は約2割NTTアイティが測定結果を公開,損失回避は香港経由で
出典:日経コミュニケーション 2007年4月15日号
31ページより
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) NTTアイティは日本・中国間におけるインターネットの通信品質を独自に調査し,同区間の具体的な調査結果を国内で初めて公開した。通信品質の目安とされるパケット損失は,平均で約2割に上ることが判明。原因は不明だが,香港経由のルートに変更したところ,パケット損失をほぼゼロに抑えることに成功した。 Web会議サービス「MeetingPlaza電網会議室サービス」を提供するNTTアイティが,日本と中国間のインターネット回線の品質について危機感を抱いたのは,2005年秋のこと。「曜日・時間帯を問わず,MeetingPlazaを使ったビデオ映像の劣化が頻発した」(加藤洋一Web会議システム事業部事業部長)。それ以前から一部の時間帯での品質劣化は生じていたが,その状況が一段と深刻になったのだ。 この問題を重く見たNTTアイティは,本格的な調査に乗り出した。具体的には,上海のデータ・センターに計測用のサーバーを設置し,MeetingPlazaのサーバーを設置する大阪のデータ・センターとの区間のパケット損失を1年半にわたって計測した(図1)。結果は驚くべきもの。日本・中国間のインターネット回線のパケット損失率は約2割(写真1)。ひどいときには4割近くに達していたのだ。「5%を超えると音声の会話が成り立たない」(加藤事業部長)ことから,2〜4割というパケット損失は尋常ではない。
香港経由にすると損失はほぼゼロにパケット損失の原因はいまだにつかめていないが,日本・中国間のパケット損失を抑える方法を発見した。Web会議のリレー・サーバーを香港のデータ・センターに設置し,日本と中国の通信を香港経由でやり取りさせるという方法だ。これでパケット損失をほぼゼロにまで抑え込めたという。 加藤事業部長は「利用中のサービスがアプリケーション・レベルでルーティングできるなら,解決できる可能性は高い」と見る。香港でのハウジング・サービスの利用料金は月額30万円程度で済んだという。 中国の通信事業者と接続しているNTTコミュニケーションズやKDDIは日中間のインターネット回線について,「トラフィックは急増しているものの,早急な対策を必要とする状況にはない」としている。今回の結果がすべてのユーザーに当てはまるとは限らないが,同様の問題で悩んでいるなら検討してみる価値はある。 連載新着連載目次へ >>
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