怪しいメールを受け取ったとき,どこから送られ来たのか確認し,苦情メールを送るのに役に立つのが「迷惑メール(spam)対策用メールヘッダ解析 hdpar」である。メール・ヘッダーから,メールを送信してきたSMTPサーバーのIPアドレスを探し出し,これを基にメールを送ってきた迷惑メール業者のコンタクト先を突き止めて教えてくれる。

 使い方は簡単。メールのヘッダーをコピーしてメールヘッダ解析hdparのWebページのフォーム入力に貼り付け,送信ボタンを押せばいい(写真1)。見つかったIPアドレスが迷惑メール業者のものであれば,コンタクト先のメール・アドレスを表示する(写真2)。このメール・アドレスは迷惑メール事業者のデータベースを管理している「abuse.net」への問い合わせで実現している。

修正履歴
当初,メール・ヘッダーを貼り付けるWebページを「abuse.net」としていましたが,正しくは「メールヘッダ解析hdpar」ですので修正しました。(2007.7.20)

写真1●「迷惑メール(spam)対策用メールヘッダ解析 hdpar」の検索画面
写真1●「迷惑メール(spam)対策用メールヘッダ解析hdpar」の検索画面
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写真2●hdparでの検索結果の例
写真2●hdparでの検索結果の例
赤い文字でコンタクト先のメール・アドレスが表示される。
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 Whoisサービスの一つである「Geek Tools」にアクセスするインタフェースも付いていて,abuse.netで迷惑メール事業者のコンタクト先が見つからない場合は,Geek Toolsで送信元IPアドレスの所有者を調べることができる。