「競争戦略が巧みな企業」首位はトヨタ自動車、「戦略立案・遂行力ある社長」首位はワタミの渡邉美樹社長---。

 ITproで日経情報ストラテジーが実施している「競争戦略に優れた企業と経営者に関するアンケート」結果を中間集計したところ、企業ではトヨタ自動車、経営者ではワタミの渡邉美樹社長が高い評価を受けていることが明らかになった((関連記事「現場力を生かす競争戦略とは?」)。以下、本アンケートの中間集計結果をお知らせする(7月12日現在、表1)。

表1●競争戦略が巧みな企業と、競争戦略の立案・遂行力がある社長
表1●競争戦略が巧みな企業と、競争戦略の立案・遂行力がある社長 [画像のクリックで拡大表示]

 「競争戦略が巧みな企業」は業績好調を反映してトヨタ自動車がトップ。2位は携帯ゲーム機ニンテンドーDSや新型家庭用ゲーム機Wii(ウィー)が好調な任天堂になった。以下、3位はキヤノン、4位はセブン&アイ・ホールディングス、5位は介護事業を立ち上げたことで話題を呼んでいるワタミがランクインしている。

 「戦略立案・遂行力ある社長」では、ワタミの渡邉美樹社長が首位に。居酒屋チェーンを一代で作り上げ、さらに介護事業に2004年4月に参入して以来、わずか3年で利益の出る事業に育て上げた。今年に入ってグッドウィル・グループの介護関連事業の引き受けを申し入れるといった行動力に高い戦略性を感じているビジネスパースンが多いようだ。

 以下、2~3位はソフトバンクの孫正義社長、日本電産の永守重信社長と、それぞれ一代で大企業を作り上げた創業社長が票数を集めた。4位はトヨタ自動車の渡辺捷昭社長、5位は任天堂の岩田聡社長で、それぞれ「競争戦略が巧みな企業」の1位、2位企業の社長がランクインしている。