様々な事業者のSIMカードを利用できる「SIMロックフリー」のスマートフォンが、市場での存在感を増しつつある。一部の家電量販店は、低価格MVNOサービスとのセット販売を開始した。背景には、MVNOサービスの普及や低価格製品の登場、通信事業者の端末販売施策の転換などがある。低価格SIMロックフリー端末は今後さらに増える見込みだ。
[2014年7月16日]

 総務省は2020年代に向けた規制改革の議論において、消費者保護ルールの見直しや拡充を検討している。サービスの複雑化や多様化に伴い、消費者からの苦情や相談が高止まりの傾向にあるからだ。携帯電話サービスにクーリングオフ制度を導入すべきとの要望が出ており、事業者や代理店の間に激震が走っている。
[2014年6月11日]

 韓国サムスン電子のスマートフォン「GALAXYシリーズ」の無線フレームワークに、端末上のファイルをモデム側から閲覧・操作する機能が作り込まれていることが判明した。モデムファームウエアの実装次第では、リモートから重要なデータを盗まれたり、改ざんしたりされる恐れがある。この件について、サムスン電子とNTTドコモは遠隔操作の危険性はなく安全だと回答している。
[2014年5月14日]

 総務省が「2020年代」に向けた新たな規制改革に乗り出す。情報通信審議会の下に新たな特別部会を設置し、2020年代の在るべき情報通信の姿と、そのために必要な法制度を検討する。2月26日に特別部会の第1回会合を開催。今後、焦点となるのは競争政策だ。携帯電話の通信料金や競争環境の整備、ユニバーサルサービスの見直しなどが俎上(そじょう)に載せられる。
[2014年4月9日]

ソーシャルメディアセキュリティ状況調査2014より
 従業員の個人利用によるソーシャルメディアでの炎上事例が後を絶たない。日経BPコンサルティングがソーシャルメディア利用ガイドラインの制定と運用などに関与する人を対象に実施した調査では、勤務先でガイドラインを制定しているのは4割にとどまった。また、その評価は回答者の立場によって大きく異なる。ソーシャルメディア個人利用の問題に関する最新の調査結果を紹介する。
[2014年4月7日]

 スマートフォンで実行したアプリケーションソフトウエアを車載機に表示して利用する――。米Apple社が2014年3月3日に発表した「CarPlay」ではiPhoneと車載機とを連携するものだった。実は、一部のAndroid端末では、既にこうした仕組みが利用可能だ。
[2014年3月12日]

 スペイン・バルセロナで2014年2月24日から27日にかけて開催された「Mobile World Congress 2014」(MWC2014)。無線通信技術の分野では、キャリアアグリゲーション(CA)の3バンド、4バンド対応や5Gの話題に加えて、免許不要帯でLTE-Advancedを運用するという新たな周波数利用形態の提案も目立っていた。
[2014年2月28日]

 専用ハードウエアで実現していた通信事業者のネットワーク機能をソフトウエア化し、汎用の仮想化基盤上で構成する「NFV(Network Functions Virtualisation)」。設備コストの削減が見込めるうえに、柔軟で迅速なサービス開発が可能になると考えられるため、世界の通信事業者も強い興味を示している。
[2014年2月26日]

 世界最大級のモバイル関連展示会「Mobile World Congress(MWC) 2014」が、現地時間の2014年2月24日にスペインのバルセロナで開幕する。会期は2月24~27日の4日間。2013年のMWCに引き続き会場となる「Fira Gran Via」では、急ピッチで準備作業が進んでいる。
[2014年2月24日]

 日本航空(JAL)が機内で利用できるインターネットサービスの拡充に動いている。2012年7月に国際線で「JAL SKY Wi-Fi」を始めたのに続き、2014年7月からは国内線でも始める予定だ。国際線はサービス開始から既に1年半以上が経過し、実績も積み上がってきた。
[2014年2月24日]

 米Facebookによる米WhatsApp買収は、世界のICT業界を驚かせた。WhatsAppは、分かりやすく説明すれば現在国内のみならず全世界で3億以上のユーザーを抱える無料通話・メッセージアプリ「LINE」の欧米版である。現在もユーザー数が日々100万以上増えているプラットフォームであり、世界的には「メッセージアプリといえばWhatsApp」だ。この買収の意味を考える。
[2014年2月21日]

 米グーグルは2013年12月に入り、10月末に公開したAndroid 4.4の修正版「Android 4.4.1」と「Android 4.4.2」を相次いでリリースした。従来版に存在した、特定形式のSMSを連続受信した際にシステムが再起動する不具合などが修正されたが、その一方で、アプリ権限制限機能「App Ops」はユーザーから利用できなくなった。セキュリティ上有用な機能なだけに、復活が望まれる。
[2014年2月12日]

大会初、ネット仮想化やBYODをフル活用
 2014年2月7日(現地時間)に開幕する第22回オリンピック冬季競技大会(ソチオリンピック)。大会最終日の2月23日(同)まで、様々な種目で熱戦が繰り広げられる。オリンピックを支えるネットワークは、年々重要さを増している。その背景には、スマートフォンなどネットワークに接続する端末が増加したことや、「動画配信」のニーズが高まっていることが挙げられる。
[2014年2月6日]

2014年の通信を占う座談会
 恒例となった情報通信総合研究所の研究員との座談会。2013年は、ドコモによるiPhoneの販売や“スマホの次”のデバイスとして注目が集まったウエアラブルデバイスなど、様々な話題があった。2013年の通信業界を振り返り、2014を占う座談会を4人の研究員とともに実施した。
[2014年1月31日]

 JR品川駅近くに一際目立つビルがある(写真1)。その特異な外観から一部で“ガンダムビル”とも呼ばれるその建物は、実はNTTドコモのネットワーク運用の心臓部ともいえる重要拠点である。全国で2拠点あるネットワークオペレーションセンター(NWOPC)のうち一つがこのビルで稼働している。
[2014年1月27日]

 米グーグルは2013年10月31日、Androidの新版「Android 4.4」を公開した。Android 4.4には、メジャーアップグレードに相当する大幅な改良が加えられている。セキュリティ関連でも、強制アクセス制御機構「SELinux」による保護が有効化されたり、外部ストレージの扱いが変更になったりしている。Android 4.4の主なセキュリティ強化点を紹介する。
[2014年1月15日]

 米グーグルが2013年8月から無償提供している「Androidデバイスマネージャー」は、端末の位置確認やデータ消去が可能なMDM(モバイルデバイス管理)サービスである。2013年9月24日に機能強化し、リモートロックを新たにサポートした。端末紛失時の調査やデータ保護に役立つサービスのため、利用環境を整えておきたい。
[2013年12月11日]

 Web画面を使った管理機能を持ち、比較的安価な「スマートスイッチ」と呼ばれるスイッチ製品が充実してきた。メーカーによって多少異なるが、機能的には従来からのインテリジェントスイッチ(レイヤー2スイッチ)と管理機能を持たないノンインテリジェントスイッチ(LANスイッチ)の間に位置する。価格も、インテリジェントスイッチとLANスイッチの間にある。最近は低価格化が進んでおり、LANスイッチに近づいている。
[2013年12月05日]

 災害時の活動などで見聞きすることが多い陸上自衛隊。その活動を支える裏には、野外の過酷な環境にも耐える堅牢な通信システムの存在がある。今回、メディア向けに最新の野外通信システムが公開された。最新システムは、ソフトウエア無線やAndroid端末といった新しい仕組みが取り入れられ、小型・軽量化、低コスト化、使いやすさの向上が図られていた。
[2013年11月22日]

 本誌が実施した「企業ネット/ICT利用実態調査 2013」の結果、WANサービスの最新利用動向が分かった。IP-VPNの利用率ではNTTコミュニケーションズ(NTTコム)の「Arcstar IP-VPN」が首位に復帰。広域イーサネットではKDDIの「KDDI Powered Ethernet」が今年もトップとなった。L2/L3混合型サービスではNTTコムが猛追し、KDDIとほぼ横並びになった。
[2013年11月13日]