「全世界で460万人が…」なんてタイトルをつけてしまったが、現在のアカウント数は約520万人。相変わらず急成長を続けているセカンドライフ。会員数以外にも、変化していることがある。それは、日本語への対応について。前回の記事以降、急速に日本語環境が整ってきているのだ!

 まずアカウント登録。前回はリンデンラボの英語ページで登録する方法を紹介したが、日本語の登録ページが登場したのだ。といっても、日本語ページを手がけたのはリンデンラボではなく、メルティングドッツという日本の会社。企業のセカンドライフへの参入支援を手がける同社が、シンプルで分かりやすい日本語登録ページを用意してくれた。アバターの外観変更といった細かい設定はできないが、これは後からでも設定できるので問題ないだろう。

 もうひとつのトピックは、ずばりセカンドライフの日本語版ソフトが登場したことだ!これまでもベータ版として日本語メニューを使うことはできたが、日本語フォントをインストールする必要があった。それが、最新版では「ベータ」の文字が取れ、フォントを入れる必要が無くなった。

 これからソフトをダウンロードするユーザーは、日本語フォントを入れなくても環境設定から日本語を選択するだけで、日本語化できる。また従来バージョンを使っているユーザーも、ログイン時にバージョンアップを促すメッセージが現れるので、指示に従えば最新版に更新できる。

 原稿執筆時点(4月1日)で、セカンドライフの日本語ページは「日本語版、まもなく公開」という表示のままになっているので、今回のバージョンを「日本語版」と呼んでいいのかどうかは分からないが、面倒な英語のアカウント登録、フォントのインストールという2つの大きなハードルが無くなったことで、日本のユーザーにとってはずいぶんセカンドライフをはじめやすくなったはず。

 さて、今回は前回紹介しきれなかったコミュニケーションの方法についてと、より詳しい操作方法、そしてセカンドライフ内の世界地図について紹介する。

メルティングドッツが提供する日本語による登録ページ。あっけないほどカンタンに登録できる
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ついにベータの文字が取れた日本語版。面倒なフォントのインストールがなくなり、ぐっと始めやすくなった
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これだけは覚えよう、セカンドライフのマナー

 セカンドライフにはBig Sixと呼ばれる憲法のようなものがある。これはユーザー間のトラブルを防止するためのルール。セカンドライフの住人となるからには、最低限覚えておいてほしい。といっても、どれも常識的な行動をしていれば問題になることは、まずないだろう。唯一、よく気をつけてほしいのは「Indecency(わいせつ行為)」。これは、公共の空間で全裸になる、といった行為も含まれる。自分にその気はなくても、服を着替えるときに操作を間違えて裸になってしまった、ということもありうる。服の着替え方は来週紹介する予定だが、一足先に試す人は上空など、人目に付かない場所で着替えるようにした方が安心だ。

 Big Sixでは、以下の行為を禁止している
Intolerance 人種、民族、性別、宗教、性的志向などへの差別的行為
Harassment 攻撃的行為、威嚇、恐喝、性的発言などによる嫌がらせ
Assault 許可されたエリア以外での武器などによる戦闘行為
Disclosure ユーザーのプライバシー情報の暴露
Indecency アダルト表現の禁止エリアでの性的な言動
Disturbing the Peace 未承諾広告を繰り返し送信するなどの迷惑行為