[画像のクリックで拡大表示]

下の図は,光ブロードバンド回線を使用したネットワークである。(1)~(4)には,VoIPアダプタ,レイヤー2スイッチ,ルーター,無線LANアクセス・ポイントのいずれかが当てはまる。また,(5)~(7)には,光ケーブル,RJ-11コネクタが付いたUTPケーブル,RJ-45コネクタが付いたUTPケーブルのいずれかが当てはまる。(1)~(7)の適切な組み合わせを,選択肢から一つ選びなさい。なお,VoIPアダプタは,電話回線をLANにつなぐ装置のことである。

[選択肢]
a. (1)レイヤー2スイッチ
  (2)ルーター
  (3)VoIPアダプタ
  (4)無線LANアクセス・ポイント
  (5)光ケーブル
  (6)UTPケーブル(RJ-45)
  (7)UTPケーブル(RJ-11)

b. (1)ルーター
  (2)レイヤー2スイッチ
  (3)無線LANアクセス・ポイント
  (4)VoIPアダプタ
  (5)光ケーブル
  (6)UTPケーブル(RJ-45)
  (7)UTPケーブル(RJ-11)

c. (1)レイヤー2スイッチ
  (2)ルーター
  (3)VoIPアダプタ
  (4)無線LANアクセス・ポイント
  (5)UTPケーブル(RJ-45)
  (6)UTPケーブル(RJ-11)
  (7)UTPケーブル(RJ-45)

d. (1)ルーター
  (2)レイヤー2スイッチ
  (3)無線LANアクセス・ポイント
  (4)VoIPアダプタ
  (5)光ケーブル
  (6)UTPケーブル(RJ-11)
  (7)UTPケーブル(RJ-11)

e. (1)ルーター
  (2)レイヤー2スイッチ
  (3)無線LANアクセス・ポイント
  (4)VoIPアダプタ
  (5)UTPケーブル(RJ-11)
  (6)UTPケーブル(RJ-11)
  (7)UTPケーブル(RJ-45)

[解説]
 正解は,選択肢bの構成です。

 図の一番左端にあるの機器はONU(optical network unit)です。ONUは光回線を終端する装置で,光ケーブルをUTP(非シールドより対線)のメタル・ケーブルに変換する役割を持っています。よって(5)は光ケーブルが当てはまり,(6)にはLANケーブルで一般的に使われるUTPケーブル(RJ-45)が当てはまります。この時点ですでに,選択肢はaとbの二つに絞られます。

 また,(1)の機器の上には「PPPoEクライアント」という記述があります。 PPPoE(PPP over Ethernet)は,イーサネット上でPPP(point-to-point protocol)を動作させるプロトコルで,現在販売されているブロードバンド・ルーターが一般的に持っている機能です。この時点で正解は,選択肢bということがわかります。

 そのほかの機器やケーブルについても確認しておきましょう。

 (2)の機器は,パソコンやその他の機器につながっているので,レイヤー2スイッチであることがわかります。また,(3)の機器の右には「IEEE802.11g」とあるので,無線LANのアクセス・ポイントであることがわかります。(4)の機器は,電話とLANのインタフェースになるので,VoIPアダプタです。電話用のUTPケーブルはLANのケーブルよりも細いRJ-11というコネクタが使われています。そのため,(7)のケーブルはUTP(RJ-11)です。

VoIPアダプタの例(NTT西日本のVoIPアダプタ)
http://www.ntt-west.co.jp/kiki/consumer/flets/voip/index.html