感染すると犯罪者の支配下に入れられ,ユーザーが気付かないようにして他のサイトを攻撃したり,パソコン上の個人情報を盗みだしたりするボット。盗み出される情報としては,クレジットカード番号や銀行の口座情報,オンライン・ゲームのアカウントなどだ。こうした情報がパソコン上になくても,他人に自分のパソコンを好き勝手にのぞかれたり,使われたりするのは気分が悪い。

 そんなボットへの感染をチェックできるのが,総務省と経済産業省が共同で運営する「サイバークリーンセンター」である(写真1)。ここにアクセスすれば,駆除ツールをダウンロードできる。ただし,ここでダウンロードできる駆除ツールはボット専用。ウイルスの検知はしない。また,ウイルス対策ソフトが持つリアルタイムでの発見・駆除機能は持たない。

写真1●サイバークリーンセンター
写真1●サイバークリーンセンター
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 このツールによってボットを発見し駆除できたとしても,感染の原因が残っていたら再度感染してしまう可能性が高い。OS,アプリケーションに最新なセキュリティ・パッチを適用し,ウイルス対策ソフトを導入することを忘れてはならない。