http://brand.stream.co.jp/

 企業が人材に最も期待する能力。それは「コミュニケーション能力」。 最近、よく聞く言葉ではありませんか! 変化も多く、いいことばかりが起きるワケでもないビジネスの現場。 コミュニケーション能力を駆使して、ビジネスフィールドを演出するって、 実はいちばんのカラダを使った、「全身肉体運動」であったりするわけです。

 そんな折、「コミュニケーションがちょっと楽しくなるメッセージツール」という単語をキャッチ。 ちょっと寄ってみたのが、この「Jストリーム」のブランドコンテンツ、 「もっと素敵な伝え方を。」というWebサイトでした。

 コミュニケーションをテーマにした場合のコンテンツはどうしても 「心」が通い合う=「ドリーム系」か 己を律し、己の行動や言動を制御する「説教系」、 あるいは、こうすれば××できるという「ノウハウ系」に 分かれてしまうのですが、このWebサイトでいうコミュニケーションは、ちょっと違う! 肉体派なのです。

 「マイム・レター」と題されたこのメッセージボードは、 自分でつくった「ことばの」メッセージと「ことばのない」パントマイムおじさんのメッセージ(モーション)を Web上で、「マッシュアップ」してオリジナルのメッセージを作成し、発信できる仕組み。

マイム・レター一覧 思い思いのメッセージがパントマイムのモーションにあわせて演出されたメッセージボード。
マイム・レター一覧
思い思いのメッセージがパントマイムのモーションにあわせて演出されたメッセージボード。
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メッセージ作成画面 モーションや音楽をドラッグ&ドロップで選んで簡単にオリジナルメッセージが作成できます。
メッセージ作成画面
モーションや音楽をドラッグ&ドロップで選んで簡単にオリジナルメッセージが作成できます。
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作成メッセージ例 作成したメッセージは保存できメールで送ることもできます。
作成したメッセージ例
作成メッセージ例 作成したメッセージは保存できメールで送ることもできます。

 メッセージを作成するには、文字や動画や音声を ドラッグ&ドロップで選択し、タイムラインにあわせて合成するだけ。 「おなかへった」「ねむい」「愛してます」から、「ごめんなさい」まで 文字や文章をちぎって、カラダの動きをあわせて、 表現するのは、なかなか新鮮な体験。

 本来のパントマイムであれば、 コトバのない世界での表現やコミュニケーションに面白みがあるのでしょうが、このメッセージボードのメッセージはパントマイムにコトバがつくことで、むしろテロップ的な強調表現になり、ふだんのなにげないコミュニケーションが、おもしろく、たのしく伝わるようになっています。

 言葉変われば、人変わる、人が変われば、コミュニケーションも変わる、ふだんのコミュニケーションで言葉でうまく伝わらない!っていう場面に遭遇したら気分を変えて、こんなツールで、体でコミュニケーションしてみるのはどうでしょうか?


●今日のまとめ
カラダをつかってコミュニケーションするデザイン

執筆: 株式会社キノトロープ 坂井とわ子
http://www.kinotrope.co.jp/
著書: 「Webデザインワークフロー」ウェブクリエーターズバイブルシリーズ(ソフトバンククリエイティブ刊)
http://www.kinotrope.co.jp/pressroom/book/index.shtml