基本的なLinuxコマンドの使い方を,利用例を用いながら解説していきます。また,主なLinuxコマンドの使い方を説明した「Linuxコマンド集」と,用途から使うコマンドを調べられる「Linuxコマンド逆引き大全」についてもご活用ください。

ディレクトリの確認と移動

 Linuxの基本コマンドの使い方を説明します。Linuxのファイル・システムは,ツリー(木)構造になっています。ファイル操作などをする際には,現在のディレクトリ位置(場所)を確認して,より作業しやすい位置に移動することがよくあります。現在のディレクトリ位置の確認方法や,ディレクトリの移動方法を覚えておきましょう。

ディレクトリ内のファイル一覧

 ディレクトリには,ファイルやディレクトリなどが納められています。今回はディレクトリ内にあるファイルの一覧方法を習得しましょう。

ファイルの基本操作

 ファイルの操作には,コピー(複写)や削除,名称変更,移動,中身の閲覧,属性の確認・設定などがあります。今回は,このうち削除と名称変更,移動,コピーの方法を習得しましょう。

ディレクトリの基本操作

 Linuxはファイルなどを格納しておくディレクトリ(Windowsのフォルダに相当します)が利用できます。今回はディレクトリの基本操作方法を紹介します。

ワイルドカード

 Linuxには,「複数のファイルを指定して処理する機能」を備えるコマンドが多数用意されています。例えばファイルのコピーを行うcpコマンドでは,コピー元に複数のファイルを指定し,一括して目的のディレクトリ内にそれらのコピーを作成できます。しかし,多数のファイルを指定する場合は,それらすべてのファイル名を入力しなければならず,面倒です。

ファイルの詳細閲覧

 「ls」は,ディレクトリ内にどのようなファイルが存在するかを確認するためのコマンドです。このほかにもlsコマンドは,ファイルの属性や状態を確認したいときに役立ちます。

リンク

 ディレクトリの深部(階層の深いところ)や普段利用しないディレクトリにあるファイルにアクセスするには,ディレクトリを移動したり,パスを指定したりする必要があります。その際に長いパス名を指定するのは面倒です。

アクセス権限

 Linuxは複数のユーザーが同時に利用できる,マルチユーザー対応OSです。このようなOSは,ユーザーごとにファイルのアクセス権を管理することが不可欠です。Linuxでも当然,アクセス権を利用できます。

ファイルの検索(1)

 Linuxのファイル・システムには通常,膨大なファイルやディレクトリが保存されています。この中から特定のファイルやディレクトリを探し出すのは手間がかかります。そこで,ファイルやディレクトリを検索するコマンドの使い方をマスターしましょう。ファイルやディレクトリの検索には,findコマンドを利用します。

ファイルの検索(2)

 ファイルやディレクトリには,名前のほかに,所有しているユーザー,アクセス権限,ファイル・サイズ,タイムスタンプなどの情報が付加されています。findコマンドではこれらの情報を用いてファイル検索が行えます。

ファイルの検索(3)

 findコマンドはファイルやディレクトリなどを探し出すだけではなく,検索結果をファイルとして保存したり,他のコマンドと組み合わせて使うことで,より便利に使えます。