不揮発性メモリーはメモリーカードやICレコーダーなど小型の記録媒体に多く使われている。電源を切っても保存したデータが消えないというのが特徴だ。不揮発性メモリーとして最も広く使われているのがフラッシュ・メモリーである。だが,フラッシュ・メモリーは書き込み動作が遅く,書き換え回数に制限があるという欠点を持つ。この欠点を解消するために,データを記憶する素子を工夫した三つの不揮発性メモリーが開発されている。記録素子に強誘電体を使うFeRAM(Ferroelectoric RAM),磁性体素子を使うMRAM(Magnetic RAM),相変化材料を使うOUM(Ovonic Unified Memory)である。

  • 次世代不揮発性メモリー(上)
  • 次世代不揮発性メモリー(中)
  • 次世代不揮発性メモリー(下)