「性能が不足しているなら,アプリケーション・サーバーを17台増やしましょう」――。
パッケージ・ソフトをベースに開発中の業務システムで性能不足に悩んでいた三井物産は,SIベンダーが示した解決策に絶句した。当初の2台構成からは大幅増となるからだ。サーバー数が増えれば,構築費はもちろん,今後数年にわたる運用/保守の手間まで増大してしまう。
悩んだ末に同社は,「開発中のシステムは“プロトタイプを作った”と考えて見切りをつけた」(経営改革推進部 MICANプロジェクト推進室 マネージャー 小田智彦氏)。アプリケーションを手組みする方針に切り替えたのだ。その結果,アプリケーション・サーバーの増設は4台に抑えられた。