エスエス製薬は2004年4月,経費精算システムの再構築を完了。そのプロジェクトでは,カットオーバー前後の2度,トラブルに直面した。

 最初のトラブルは2003年12月に起きた。性能テストを実施したところ,期待したパフォーマンスが出ないことが判明。「Web高速化装置」の導入でパフォーマンスを改善してカットオーバーにこぎつけるが,この解決策が新たなトラブルを招く。IE(Internet Explorer)の既知のバグが表面化。一部のクライアントで画面を正常に表示できない障害が発生した。

  • 過去の苦い経験がよみがえる <上>
  • 「画面が表示されない」 <下>