社内のシステムを別の会社の特定ユーザーに公開したいが,セキュリティをいかに確保すべきか――。

 2003年6月,TMTマシナリーはまさにこのような状況で悩んでいた。同社は,東レエンジニアリング,村田機械,帝人製機のそれぞれの合繊機械事業を統合する目的で,2002年4月1日に共同出資で設立された新会社。本社以外はそれぞれの親会社の建屋の一部をオフィスに利用している。

 こうした特殊な構成のため,冒頭の問題が出てきた。考えた対策はいずれも決め手に欠けるような状況だったが,プロキシ・サーバーでアクセス制御をかける妙案を思いつき,2003年9月に無事解決できた。

  • 親会社のシステムを使いたい <上>
  • IPsec関連のトラブル対応に苦労 <下>