「あのままでは開発を続けようがなく,おそらくプロジェクトは崩壊していただろう」。こう振り返るのは,途中からプロジェクト・マネージャとして参画し,失敗しかけたプロジェクトの舵を切り直した,アンリツエンジニアリング 経営システム開発部 課長の佐藤誠則氏である。

 アンリツエンジニアリングは,全社的な業務システムの構築を自社で進めていたが,途中で開発が事実上ストップする危機に直面した。このトラブルに対し,佐藤氏を中心としたプロジェクト・チームは,マスター・スケジュールの組み直しや,ウォータフォール型開発をアジャイル型に切り替えるといった手を打つことにより,プロジェクトを無事完了させた。

  • 要件定義がまとまらない! <上>
  • まずはコア部分のみで仮運用へ <下>