TCP/IP通信の可用性確保 --- RIP
インターネットに代表される通信ネットワークは,情報社会の基盤として重要な役割を担い,高い可用性が要求されます。ネットワークの可用性を確保する技術は,回線の種類や,着目する階層ごとにさまざまなものがあります。今回はTCP/IPネットワークの経路を動的に制御するプロトコルであるRIP(routing information protocol)という可用性確保技術を勉強します。 スタティック・ルーティングとダイナミック・ルーティングTCP/IPネットワークでは,ネットワーク同士を相互接続するためにルーターが使われています。ルーターはパケットを受け取ると,あて先ネットワークを基にルート(経路)を決定して,適切な経路に送り出します。この時のルート選択は,各ルーターが持っているルーティング・テーブルを基に決定されます。 常にパケットの行き先が決まっている場合など,管理者があらかじめ登録した経路情報に基づいてルーティングすることをスタティック・ルーティング(静的経路制御)と呼びます。これに対して,ルーターが自動で経路情報を作り,例えば回線障害などがあった場合にはそれを検知して動的に経路を切り替える制御方法をダイナミック・ルーティング(動的経路制御)と呼びます。ダイナミック・ルーティングは,TCP/IPネットワークの可用性向上を考えるうえで重要な技術となります。 RIP(routing information protocol)の概要ダイナミック・ルーティングに対応するプロトコルにも,いろいろな種類がありますが,今回紹介するRIPは比較的小さいネットワーク(通過するルーターの数が15台以内)で利用されます。 現在一般に利用されているIPアドレス体系はIP v4(192.168.1.1のように32ビットで構成されているIPアドレス体系)です。IP v4で利用されるRIPには,RIP Version1とRIP Version 2があります。RIP Version 2はサブネットマスク対応など,RIP Version 1と比べて機能が強化されていますが,基本動作は同じです。 RIPの基本動作と,仕組みを理解するために押さえておくポイントは以下の通りです。
>>RIPによるルーティング・テーブル形成の様子
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