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 現在のパソコンの原型とも言える「Alto」を開発したAlan Kay氏が中心になって開発するオブジェクト指向のプログラミング言語および開発環境。図形やボタン,音といったオブジェクトを配置し,それらの動作をスクリプトなどによって関連付けていくことでプログラムを作成できる。プログラマでなくても直観的にアプリケーションを開発できるツールを目指して開発されたため,比較的やさしく使える。例えば,開発環境は,図形を簡単に配置できたり,ペイント・ツールを用いて絵を描けたりできるため,簡単なお絵かきツールとしても使える。さらに図形を動かしたり,サンプル・プログラムを用いて遊んでいくことで,オブジェクト指向プログラムの基本を学べる。

 Squeakの基本となる操作方法は以下の通り。まず,図形やボタンなどのオブジェクトを配置して,そのオブジェクト上で右クリックする。すると,オブジェクトの周囲にツールが表示される。このツールを用いてオブジェクトの大きさや角度などを指定する。オブジェクトを配置できたら,次にオブジェクト自体の操作を設定する。それには,先ほど表示されたツール内の「Viewer」を選択する。選択すると,そのオブジェクトの各種情報が表示される。ここから操作したい項目をデスクトップ上にドラッグ・アンド・ドロップする。すると,「スクリプト・ウインドウ」が表示される。例えば,オブジェクトを移動したい場合は「forward by」項目をドラッグ・アンド・ドロップする。

 この表示されたスクリプト・ウインドウでは,マウスのボタンが押されたときやマウス・ポインタがオブジェクト上に置かれたときの動作内容,動作が起きるタイミング,移動量などを設定できる。


ジャンル:教育・学習
作者:Alan Kay氏ほか
ライセンス:独自ライセンス
URL:http://www.squeak.org/