[画像のクリックで拡大表示]

 米Sun Microsystems社が開発している「StarOffice」(日本での名称は,StarSuite)の基になる,オープンソースで開発されているオフィス・ソフトである。ワープロ・ソフト「Writer」,表計算ソフト「Calc」,プレゼンテーション・ソフト「Impress」,ドロー・ソフト「Draw」,数式エディタ「Math」,Webオーサリング・ツール「HTML Editor」など,複数のアプリケーションで構成される。

 OpenOffice.orgは,米Microsoft社のオフィス・ソフト「Microsoft Office」と,操作感やメニュー配置などが似ている。操作性の類似に加えて,Microsoft Word(以下,Word)や同Excel(以下,Excel)で作成したデータをOpenOffice.orgで読み込んで編集したり,逆にWordやExcelで読み込める形式で文書ファイルを保存したりできる。また,作成した文書をPDF形式で保存することも可能だ。

 さらに,アプリケーション間連携機能とマクロ機能も備える。アプリケーション間連携では,Writerで作成している文書内にCalcの表を埋め込むといったように,オブジェクトとしてデータを埋め込める。マクロは「OpenOffice.org BASIC」と呼ばれる,MicrosoftのVBA(Visual Basic for Apprication)とよく似たプログラミング言語を用いて記述できる。次期版のバージョン2.0では,Java用の軽量なスクリプト「BeanShell」やJavaScriptを用いたマクロの記述も可能になる予定だ。

 さらに,バージョン2.0では,一太郎のデータを読み込めるなど,数多くの新機能も搭載される。

 OpenOffice.orgの具体的な使い方については,OpenOffice.orgを使いこなそう!を参照してください。


ジャンル:オフィス・ソフト
作者:OpenOffice.org
ライセンス:GPL/LGPLまたはSISSL
URL:http://www.openoffice.org/