FOSDEMは"Free and Open source Software Developers' European Meeting"の略で,ヨーロッパ中のFree Software/Open source Software開発者が集まる大規模なイベントです。毎年,この時期にブリュッセルのUniversite Libre de Bruxelles (以下,ULB)で開催されています。

会場のUniversite Libre de Bruxelles

 光栄なことに,私,サイオステクノロジー佐藤嘉則の研究成果でもある「Linuxカーネル 2.6.20で取り込まれたRenesasのSH-2A CPU対応」が,このイベントでの発表の場を得たため,10数時間の飛行時間と8時間の時差も何のその,一路ベルギーはブリュッセルまでの3泊4日の強行スケジュールに出掛けることとなりました。

 このFOSDEMが毎年ブリュッセルで行われる理由は分かりませんが,ブリュッセルには欧州連合(EU)本部とその関連機関,また北大西洋条約機構(NATO)本部や西ヨーロッパ連合(WEU)本部までもがあり,ヨーロッパの共存と平和を象徴する都市と言われるところに理由があるのかもしれません。なお,ブリュッセルは小便小僧の発祥の地であるとも聞いたことがありますから,世界中にレプリカがばら撒かれている小便小僧というものも,その理由の一つかもしれないと勝手に想像しています。

2日間で200以上のセッション

 FOSDEMのメイン会場です。オープニングセッションが終わるころには最終的に200~300人と,この講堂が満員となる盛況ぶりでした。この会場で行われるメインセッションを始め,個別に開かれる各教室でのセッションもあわせると,2日間で200以上のセッションが開催されました。

FOSDEMのメイン会場