「縁起を担いで68という番号にした」(Intel社のRattner氏)。
「縁起を担いで68という番号にした」(Intel社のRattner氏)。
[画像のクリックで拡大表示]
大連工場は,Intel社の300mmウエハー対応の製造工場として世界で8番目の拠点になる。
大連工場は,Intel社の300mmウエハー対応の製造工場として世界で8番目の拠点になる。
[画像のクリックで拡大表示]
2007年3月26日に北京で記者会見した様子をビデオで紹介した。写真はPresident兼CEOのPaul Otellini氏。
2007年3月26日に北京で記者会見した様子をビデオで紹介した。写真はPresident兼CEOのPaul Otellini氏。
[画像のクリックで拡大表示]
大連工場の建設に対する投資額は25億米ドルという。
大連工場の建設に対する投資額は25億米ドルという。
[画像のクリックで拡大表示]

 米Intel Corp., CTOのJustin Rattner氏は,中国の大連に建設する300mmウエハー対応の製造工場「Fab 68」の数字の意味を,IDF Spring 2007の基調講演中に明らかにした。「これまでの工場は,十番台や二十番台が割り振られている。どうして『68』なのか?とよく聞かれる」(Rattner氏)。

 答えは「縁起を担いだから」。中国では,6(六)にsmooth sailing(順調な運び)という意味が,8(八)には繁栄(prosperity)という意味があるという。「中国に初めて構える半導体製造工場がスムーズに稼働し,そして繁栄していくことを願ってこの番号を割り当てた」(Rattner氏)。

 Intel社の発表によると,大連工場の建設は2007年後半に始まり,2010年前半の稼動を見込む。クリーン・ルームの大きさは,16万5000平方メートル。「1500人を従業員として雇用する計画」(Rattner氏)である。クリーン・ルームの大きさに対して従業員数が少ないのではないかとする指摘に対しては,「搬送などにロボットを活用するなど自動化を進めるため」と説明した。投資額は25億米ドルという。

 Intel社が半導体の前工程工場をアジアに建設するのは,大連が初めてとなる。300mmウエハー対応の製造工場はこれまで米国やイスラエルなど7拠点で稼働しており,大連に構える工場は8番目の拠点になる。