ターボリナックスが発売した「wizpy」は,PCに接続してLinuxを起動できる「手のひらサイズのオールインワン・次世代モバイルデバイス」だ。さらに単独で音楽や動画の再生,ラジオ機能,E-BOOKの閲覧などもできるポータブルメディアプレイヤーとしても機能する。今回は評価用として2GBモデルを入手することができたので,使い心地を評価してみた。

Linux起動可能なUSBデバイス「wizpy」

 「wizpy」はターボリナックスが2月23日から出荷を開始したモバイルデバイスだ。単独でポータブルメディアプレイヤーとして機能するほか,USBでPCに接続するとUSB接続のCD-ROM(あるいはHDD)のように見え,内部に組み込まれているLinuxが起動してデスクトップLinuxが使えるようになる仕組みとなっている。

 1CD LinuxとしておなじみのKNOPPIXをUSBメモリーから起動する方法など,既にUSB経由でのLinux起動は存在していたが,wizpyのユニークなところはPCと切り離しても使い道があるところだ。

wizpyで起動したLinuxが稼働中のThinkPad X60

デバイスとしては軽量

 まずはデバイスとしてのハードウエア的な特徴を見てみよう。カタログによると,本体のサイズは84mm×42mm×12.2mm,重量は50gとなっている。最近の携帯電話がおよそ100g程度なので大体半分ぐらいの重さで,「おお,軽い~」という感じがする。ただ,プラスチッキーな外観に比べると,中にみっしりと詰まっている印象だ。

 前面は大きく2分割されていて,上半分が1.7インチの有機EL画面,下半分が操作用ボタンになっている。上面部にはマイクとヘッドフォンのコネクタが,下面部にはカバーされてUSBコネクタが用意されている。左サイドにロックレバーとリセットボタン(穴をとがったもので突くタイプ)が用意されている。USBコネクタがあるということで,残念ながらUSBケーブルは持ち歩かないといけない。

wizpy本体