|
必聴講座ご紹介 ビッグデータ EXPO 2012春 日本マイクロソフト ビッグデータ EXPO 2012春 NEC Cloud Days Osaka 2012 セールスフォース・ドットコム |
英語を超えた日本語ブログの投稿数,その理由は?ブログ検索サービスを提供する米テクノラティが4月5日に発表した調査結果によると,2006年第4四半期は投稿数で日本語ブログが世界最多だった(参考リンク:「The State of the Live Web」,図)。実に世界のブログ投稿数の37%が日本語によるもので,事実上の世界標準語である英語や,母語人口で世界最多の中国語を抑えての1位である。世界的にはもちろん,インターネット人口の点から見ても日本語がマイナー言語であることを考えると(関連記事),これは快挙と言えるのではないだろうか。 では,なぜ日本語ブログの投稿数がこれほどまでに多いのか。仮説をいくつか考えてみた。
(1)日記文学・私小説の伝統 また,日本ではブログという言葉や「Movable Type」などのブログ・ソフトが紹介される以前から,「ハイパー日記システム」などのWeb日記システムがあったし,Web日記の更新を通知するアンテナ・サービスが人気を集めていた。2002年後半頃の国内における“ブログ登場”の以前からブログ的なものが日本のネット世界にはあった。
(2)世界最高水準の顔文字,アスキー・アート文化 しかし,顔文字やアスキー・アートを加えると,日本のネット世界が圧倒的だ。「2ちゃんねる」などのユーザーが過去数年かけて生み出した顔文字とアスキー・アートは,数と質の両面で世界最高水準に達している。顔文字やアスキー・アートは英語圏にも多数あるが,基本的にはアスキー文字しか使わない限界から,面白さの面では劣ると言わざる得ない。 しょこたん☆ぶろぐでも多用されているが,日本のネット世界が持つ豊富な顔文字やアスキー・アートを使えばブログがより楽しいものになる。それが日本人のブログ更新意欲を刺激しているのではないだろうか。
(3)中産階級の厚い層
(4)「出る杭は打たれる」社会 目立つことが必ずしも評価されない統制のとれた社会の中では,インターネットの匿名性の中で本音を吐き出したい。このような欲求が日本人の中には強いのではないだろうか。匿名でいろいろな意見を書けるブログはまさにうってつけの存在だ。ブログであれば「マイミク」(*)を増やし過ぎた結果,当たり障りのないことしか書けなくなってストレスがたまる「ミクシィ疲れ」も起こらない。 (*)日本最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス「ミクシィ」内の友人または友人リンク機能のこと。マイミクシィの略。 現在,YouTubeなどの動画投稿サイトでは「ビデオブログ」(vlog)が流行している。しかし,YouTubeにはあれだけ多くの日本人ユーザーがいるにもかかわらず,日本人のビデオブログは筆者の知る限りではかなり少ない。日本語が流暢な外国人のビデオブログの方が多いのではないか,と思わせるほどだ(参考リンク1,参考リンク2)。やはり匿名性が確保できないビデオブログよりも,通常の文字のブログが日本人に向いているのだろう。
(5)携帯電話からの投稿が簡単 ※ ※ ※ インターネットが普及し始めた1990年代後半,「これからはインターネットの時代だから英語がますます重要になる」といった意見をよく耳にした。確かに英語の重要性は増していると思うが,かといってインターネットの登場が日本語の存在感を低下させることはなかった(むしろアニメやJ-POPなどの文化がインターネットによって世界へ伝播したことで,日本語の存在感は拡大していると思う)。日本のネット世界では,ブログに批判的な書き込みが集中する「炎上」が発生しやすいといった問題が指摘されてはいるものの,「日本語ブログが投稿数1位」は素直にうれしくなる事実だ。 連載新着記事一覧へ >>
|