ファイル交換ソフトやウイルスによる情報漏洩が後を絶たない。金融機関をはじめ企業は自衛策として、インターネットの利用規定を作り、パソコンへのセキュリティー・ソフトの導入を義務づけている。しかし、すべての社員がルールを守っているとは限らない。社員1 人の油断が、企業全体の信頼を損ねかねない時代には、パソコン1 台1台を、監視・管理する必要がある。

 インテルvPro(ヴィープロ)は1 台1 台のパソコンの中で、常時、セキュリティー・ソフトの稼働状況を監視する。社員がインテルvProを搭載したパソコンで作業中、セキュリティー・ソフトを起動していない、もしくは、停止させた場合、インテルvProがネットワーク経由で、IT部門の管理用パソコンへ通告する。

 通告を受けた担当者は、管理用パソコンから、セキュリティーの不備があるインテルvPro搭載のパソコンへアクセスし、強制的にセキュリティー・ソフトを起動させたり、勝手に停止させたりしないように警告を送ることができる。

 インテルvPro搭載のパソコンは、管理用パソコンからの遠隔操作で電源をオン・オフにできるため、就業時間外に電源をオンにして、新種ウイルスに対応したウイルス定義ファイルの更新を行える。また、ウイルス感染したパソコンをネットワークから切り離して修復することや、社員が導入したソフトウエアの情報も収集可能。

 業務で使用するパソコンをインテルvPro搭載にすることで、常に個別のパソコンの状態を把握し、高いセキュリティー環境を維持することができる。

図●システムの仕組み
図●システムの仕組み
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主な機能

1セキュリティー・ソフトの監視
セキュリティー・ソフトの稼働状況を監視。管理用パソコンから、セキュリティー・ソフトの強制起動や設定の変更、警告を行える。

2管理用パソコンからの遠隔操作
アクティブ・マネジメント・テクノロジー(AMT)機能により、電源のオン・オフ、セキュリティー・ソフトの更新、パソコンの修復などが行える。ネットワーク上にあるパソコンは、支店や支社など、地理的に離れていても、本社と同様の対応が可能。

3資産管理
ソフトウエアの情報やパソコンの台数が確認できる。不正なソフトウエアの導入を排除するとともに、正確な資産管理ができる。