Asteriskは,WebサイトやFTPサイトから入手することができます。WebサイトのURLはhttp://www.asterisk.org/downloadsです。Asteriskは最新機能を取り入れる1.4系と,安定バージョンである1.2系,それ以前の1.0系の3系統が存在します。4月4日現在,Webサイトのトップページからダウンロードできるのは1.4系のAsterisk 1.4.2と,1.2系のAsterisk 1.2.17です。安定動作を求めるのであればAsterisk 1.2.17をお勧めします。

 旧バージョンを含めたソースコードは,FTPサイトからダウンロードできます。またソースコードを管理するシステムであるSubversionでも取得できます。Subversionでの取得方法は,ITProの連載「Asteriskを使う」の筆者である高橋隆雄氏のWebサイトで詳しく解説されています。

 Asteriskは次のパッケージで構成されています。(1)呼の処理をするAsterisk本体,(2)電話回線とのインタフェースとなるZapataテレフォニー・ドライバ,(3)PRIライブラリの大きく三つです。そのほか,MySQLなどのRDBMSで情報管理をする場合などに必要となるアド・オン機能のパッケージもあります。

 ユーザーがダウンロードしてAsteriskを入手する以外に,市販のパッケージ製品を購入することも可能です。ターボリナックスのIP電話サーバー・ソフト「InfiniTalk」(関連記事12)は,原則同社の販売するLinuxディストリビューションであるTurboLinuxと組み合わせて使うAsteriskベースのIP電話サーバー・ソフトです。Asteriskとハードウエアをセットにしたアプライアンス製品も増加しており(関連記事),今後はAsteriskとは知らずにIP電話システムを使う機会が増えそうです。

 なおAsteriskのインストール手順などは本特番サイトの以下の記事を参考にしてください。

●無料PBXソフト「アスタリスク入門」

目次ページ
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060421/235948/

第2回 アスタリスクをインストールする
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060422/235988/

●Asteriskを使う

第6回 Asteriskのインストール(1)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060725/244182/