Linuxで一連の処理を行う際には,シェル・スクリプトが役立ちます。シェル・スクリプトは,シェル上で同じような操作を続けるときや複雑な操作を行いたいときに,その操作手順をテキスト形式で記述しておき,任意に実行できるファイルです。定型的な処理を繰り返し実行するときに便利ですが,シェル・スクリプトを作成するには,記述のルールなどを知っておく必要があります。

 日経LinuxのWebサイトでは,シェル・スクリプトの使い方について紹介した「シェル・スクリプト・リファレンス」を公開しています。シェル・スクリプトの基本的な知識から,変数の扱い方,繰り返しや条件分岐などの記述方法,シェル・スクリプトで便利に利用できるコマンドなどを紹介しています。

 日経Linuxは2006年3月1日に,シェル・スクリプト・リファレンスをITproに公開しました。公開後1年が経過したのを契機に,過去1年間によく閲覧された項目のトップ20を公開します。シェル・スクリプトを記述するときに確認したい項目や,シェル・スクリプトに関する基本的な項目が上位にランクされているようです。これからLinux上でシェル・スクリプトを使う際の参考になれば幸いです。

1位 文字列を置換する「sed」
2位 リダイレクトとは
3位 シェルとは
4位 シェル・スクリプトとは
5位 文字列を抜き出す「cut」
6位 条件によって処理を分ける「if」
7位 ファイルからの読み込み
8位 コマンドの実行
9位 シェル・スクリプトの実行
10位 複雑な計算を行う「bc」
11位 メタ文字の取り扱い
12位 条件式判別とは
13位 シェル変数
14位 整数計算を行う「expr」
15位 文字列操作とは
16位 文字列の条件式
17位 終了コード
18位 変数の代入
19位 ファイルの条件式
20位 文字を変換する「tr」