今回は,「検索結果」のインタフェースについて考えてみたいと思います。「検索結果」とはその名のとおり,検索エンジンやそのほか様々なサービスで利用されている検索機能において,ユーザーが指定した検索条件に引っかかる結果を一覧したページのことです。

 自分が知りたい情報になかなかアクセスできなくて,いらいらさせられることってありますよね。検索結果のページ・ナビゲーションは,そうしたストレスを軽減させるだけでなく,逆にそれを増加させてしまう力も持っていると思います。

図1:Googleの検索結果ページ

 図1はいわずと知れたGoogleの検索結果ページです。検索エンジンは,筆者も含めて多くの人にとって極めて利用頻度の高いサービスになっています。こうした検索機能は普段なにげなく利用されていますが,サイト利用者が自分の必要な情報にアクセスするための重要な経路の一つです。したがって,検索エンジンのような「検索がメイン」のサービスだけでなく,それ以外のサービスにおいても,検索機能とその結果のページをいかに使いやすくするか,ということはサイト全体の使いやすさに大きくかかわってくるのではないかと思います。

 と,大上段に始めてみましたが,もともと今回考えてみたいと思っていたのは,実はもうちょっと細かい話です。具体的には,検索結果ページに表示される「ページャ」,つまり一覧データを複数のページに分割していた場合に,「次の10件」や「何ページ目」といったほかの検索結果ページにアクセスするためのナビゲーションについて考えてみたいと思います。というのは,筆者が先日「はてな検索」に動画と楽天市場の検索を追加する作業にかかわっていた際に,「ページャはどうしたら使いやすくなるんだろう」という話題が出て気になっていたからです。